食べ物から摂ったビタミンDは、肝臓と腎臓で活性型ビタミンDに変換されます。活性型ビタミンDは小腸でカルシウムやリンの吸収を促したり、腎臓での再吸収を促進する作用があります。また吸収されたカルシウムを骨へ沈着させる働きもあり、骨の成長、骨の健康維持に欠かせません。
鮭、ぶり、ちりめんじゃこ、きくらげ など
ビタミンDは植物性と動物性の食品どちらにも含まれています。
植物性のものは主にきのこ類に含まれ、動物性のものは魚介類に多く含まれています。
ビタミンDは脂溶性なので動物性食品の方が効率よく吸収されますが、きのこ類でも炒め物や揚げ物にすれば吸収率がアップします。
ビタミンDは食べ物から摂取する以外に、人間自身の体内でもつくり出すことが出来ます。
皮膚表面にあるビタミンDの前駆となる物質が紫外線の照射を受けることで、ビタミンDへと変わります。一般には10分から20分ほどの日照量で必要量を満たすといわれています。
屋内型の生活では、ビタミンD不足になることがあるので、日に数分でも太陽光に当たる習慣をつけたり、もしくは食事から十分に摂取するよう心がけると良いでしょう。夜型生活の人、日焼け止めを常用している人、皮膚でのビタミンD生成能力が低下している高齢者なども、ビタミンD不足に注意し、食品からの摂取が重要となります。