代謝のしくみ ~消化、吸収、排せつの流れ~

代謝のしくみ ~消化、吸収、排せつの流れ~

消化、吸収、排せつの流れ

消化器官は、それぞれ運動しながら口、胃、小腸、すい臓の消化液の働きによって、食べた食べ物を小さく分解し、大部分の栄養素が小腸で吸収されます。では、口から始まる消化の過程をみていきましょう

消化、吸収、排せつの流れ

吸収のしくみ

ほとんどの栄養素は小腸で吸収されます。小腸は、十二指腸・空腸・回腸の3つからできています。空腸と回腸で栄養素と水が吸収されますが、空腸の方が吸収が盛んです。

空腸、回腸の内壁は高さ約1mmのじゅう毛で覆われており、その表面にはさらに「微じゅう毛」が生えています。微じゅう毛の表面積の合計は人間の体表面の約5倍に及び、栄養素や水分をむだなく吸収します。

微じゅう毛の表面には、ここまで消化されてきた栄養素を種類別に選び、最小サイズの栄養素にして吸収する酵素があります。

-じゅう毛の構造-じゅう毛の構造

じゅう毛の内部には血管とリンパ管が通っています。吸収された栄養素は、下の2つの経路を通って全身へ運ばれ、様々な器官で利用されたり、貯蔵されます。

  • 腸の毛細血管→門脈→肝臓→静脈→心臓→全身へ
    炭水化物、タンパク質、ミネラル、水溶性ビタミン、水
  • リンパ管→胸管→静脈→心臓→全身へ
    脂質、脂溶性ビタミン

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著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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