消化器官は、それぞれ運動しながら口、胃、小腸、すい臓の消化液の働きによって、食べた食べ物を小さく分解し、大部分の栄養素が小腸で吸収されます。では、口から始まる消化の過程をみていきましょう
ほとんどの栄養素は小腸で吸収されます。小腸は、十二指腸・空腸・回腸の3つからできています。空腸と回腸で栄養素と水が吸収されますが、空腸の方が吸収が盛んです。
空腸、回腸の内壁は高さ約1mmのじゅう毛で覆われており、その表面にはさらに「微じゅう毛」が生えています。微じゅう毛の表面積の合計は人間の体表面の約5倍に及び、栄養素や水分をむだなく吸収します。
微じゅう毛の表面には、ここまで消化されてきた栄養素を種類別に選び、最小サイズの栄養素にして吸収する酵素があります。
-じゅう毛の構造-
じゅう毛の内部には血管とリンパ管が通っています。吸収された栄養素は、下の2つの経路を通って全身へ運ばれ、様々な器官で利用されたり、貯蔵されます。