マグネシウムは多量ミネラルの1つで、体内に約20~30g含まれています。約50~60%は骨や歯に存在しており、そのほか筋肉や脳、神経などに存在しています。
体内で合成することが出来ない必須ミネラルのため、食べ物や水などから摂取する必要があります。
カルシウム、リンとともに骨や歯の構成成分になる。骨の石灰化を促すため、骨粗しょう症予防にも効果がある
炭水化物(糖質)、タンパク質、脂質の代謝を助け、エネルギー産生や栄養素の合成・分解に関わるほか、細胞内外のカルシウム、ナトリウム、カリウム濃度の調整などを行う
筋肉を弛緩させる働きがあり、カルシウムによる筋肉の収縮作用とバランスを取ることで、筋肉の動きを調整する
このほか、血圧を下げたり、細胞内外のミネラルバランスを調整したりする働きもあります。
大豆・大豆製品、種実類、玄米などの未精製の穀類 など
18歳以上の1日の推奨量(ほとんどの人が必要量を満たす量)
男性 | 女性 | |
18~29歳 | 340 mg | 270mg |
30~64歳 | 370 mg | 290 mg |
65~74歳 | 350 mg | 280 mg |
75歳以上 | 320 mg | 260 mg |
腸管からの吸収が調整されるため、通常の食事で摂り過ぎることはありません。ただし、医薬品や健康食品などで過剰摂取した場合は、下痢や軟便になることがあります。
この作用を利用し、便秘薬の成分として利用されることもあります。
筋肉のけいれんや集中力の低下、気分の落ち込みなどが起こります。また、血中のマグネシウムが不足すると、骨からマグネシウムが溶け出します。
それと同時に、カルシウムも溶け出してしまうため、骨粗しょう症のリスクが高まります。
マグネシウムとカルシウムのように、さまざまな栄養素がお互いに作用し合うことで、私たちの健康は守られています。健康管理士一般指導員の通信講座では、栄養素と健康の関わりについて詳しく学ぶことができます。興味がありましたら、ぜひ勉強してみてください。