リンはカルシウムに次いで体内に多く存在するミネラルで、成人の体重の約1%を占めます。
このうち約80~85%は、カルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の成分になっています。
残りの15~20%は、リン脂質という形で細胞膜の成分になったり、遺伝情報を伝える核酸(DNA)の成分としてあらゆる細胞に存在しています。
乳製品、わかさぎ、ししゃも、いわし丸干し、高野豆腐、大豆 など
食事から摂取するリンとカルシウムのバランスは「1:1」~「2:1」が理想とされています。
現代の食生活では、保存性を高めるために加工食品にリン酸塩として添加されているため、リンを取りすぎ、カルシウムが不足しやすい傾向にあるようです。
加工食品をよく食べる人は、積極的にカルシウムの多い食品を取る事が大切です。
牛乳や乳製品に含まれるリンはカルシウムとのバランスが良く、効率的に骨を強化することができます。
肉や魚、卵といった主菜となる食品は、圧倒的にリンの割合が高いので取りすぎに注意が必要です。
リン含有量の少ない野菜や海藻類をたっぷり取ることで、バランスを調整しましょう。