フィトケミカルのチカラ~β‐グルカン~④

フィトケミカルのチカラ~β‐グルカン~④

きのこ類に多く含まれるフィトケミカルを知っていますか?きのこ類には、免疫力を高める作用のあるといわれているβ-グルカンが含まれています。

きのこ

β‐グルカンとは

ブドウ糖から構成される多糖類の総称をグルカンと言います。グルカンは、大きく分けてα-グルカンとβ‐グルカンの2種類に分類されています。

α-グルカンはブドウ糖がいくつも結びついた構造をしており、その結合がα結合になります。人間はα-グルカンを消化する酵素をもっているため、最終的にはブドウ糖となり体内でエネルギー源として働きます。でんぷんに含まれるアミロースやデキストリン、筋肉に含まれるグリコーゲンなどもグルカンの1種ですが、これらはα-グルカンに属します。

一方、β‐グルカンはその結合がβ結合であり、人間の体内には消化酵素がないために分解、吸収されないことが特徴です。つまり、β‐グルカンは食物繊維の一種なのです。

β‐グルカンの働き

β‐グルカンには期待されている働きが2つあります。

がん細胞の発育を抑える

β‐グルカンには、抗腫瘍効果があると考えられています。

サルノコシカケ科、シメジ科、ハラタケ科のキノコに多く含まれるβ-D-グルカンという成分は、がん細胞増殖の抑制に働くといわれています。特に、サルノコシカケ科の霊芝やハラタケ科のアガリクス(ひめまつたけ)に多く含まれており注目されています。科学的に合成された医薬品と異なり、副作用が少ないため、健康食品などでもよく見かける成分です。

免疫力UP

β-グルカンは、免疫システムで重要な働きをする白血球を活性化し、免疫力をアップさせる効果があるといわれています。また、アレルギーの予防や改善作用もあります。

β‐グルカンを多く含む食品

β-グルカンはきのこ類をはじめとし、パン酵母、オーツ麦、大麦、海藻類などにも含まれています。

パン酵母に含まれているβ‐グルカンは、粒子が不揃いで腸管に吸収されにくいきのこ類のβ‐グルカンに比べて、免疫活性力が強いといわれています。しかし、焼きあがったパンからは、β‐グルカンを摂取することはできません。そのため、パン酵母のβ‐グルカンは、サプリメントなどの成分として利用されています。

海藻では、コンブやわかめに多く含まれるラミナランという成分もβ‐グルカンの一種です。

海藻

おすすめの取り方

手軽に取りやすいものとしては、きのこ類です。ほとんどのきのこ類に含まれていますが、含有量は異なります。食卓に上がりやすいきのこ類の中では、しいたけや、まいたけ、ひらたけに多く含まれています。

オーツ麦にも含まれているため、コーンフレークをオートミールに変えてみるのもいいかもしれませんね。

サプリメントなどを利用するのも手軽に取れますが、食物繊維の一種なので一度にたくさん取りすぎると下痢や腹痛になることがあるので注意しましょう。

オートミール

著者アイコン著者紹介

               
日本成人病予防協会 健康管理士スタッフ

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

この記事を
シェア
Twitter
Facebook
LINE
hatenaブックマーク
URLをコピー

URLをコピーしました

食や健康について学ぶ

関連記事

おすすめ記事