学ぼう!洋食のマナー③ イタリアンとフレンチの違い

学ぼう!洋食のマナー③ イタリアンとフレンチの違い

洋食といえば、フランス料理(フレンチ)かイタリア料理(イタリアン)が思い浮かぶのではないでしょうか?

でも正直、何がどう違うのかわからない方が多いと思いますので、まずはこの料理の違いについて書いていきましょう。

フレンチの原型になったものがイタリアンといわれており、実はルーツは同じだということをご存知でしょうか?
日本ではパスタの親しみやすさからカジュアルなイメージのあるイタリアンですが、実はフレンチより歴史が長いのです!

イタリアンとフレンチ

歴史の違い

フレンチ

16世紀にイタリアの名門貴族の出のカテリーナが、フランスのアンリ2世の元に嫁いでパリに移り住んだ時にフランスにイタリア料理が伝わったと言われています。

その際にお抱えの料理人を一緒に連れて行ったことで、料理の技術のみでなくマナーや食器も持ち込まれ、フランス料理が誕生するきっかけをつくりました。

意外ですが、それまでのフレンチは、フォークはおろか、スプーンも使わずに手づかみで食べることが一般的だったそうです。

フランス料理はその後、料理人たちの努力が実を結び、盛り付け方法や調味料も格段に進歩し、素材同士の組み合わせや、ソースを工夫するなど味のハーモニーを重視して作られるようになり、フレンチが完成していったようです。

質素であったフレンチがイタリアンと出会ったことで世界三大料理と呼ばれるまでになったと言うことなんです。

イタリアン

そんなフレンチのルーツであるイタリアンは、「西洋料理の母」とも呼ばれています。

イタリアンの歴史は紀元前の古代ローマ帝国の時代と言われています。
ローマ人達は当時から1日3食を取りいれるなど、食事にかける時間を非常に大切にしていました。
驚くことに、その内の1食を、今のコースに似た構成で、2時間から3時間をかけてじっくり堪能していたそうです。

その後、中世のイタリアは商業の発展とともに栄えていき、裕福なローマ人の間で優れた食文化が誕生していきました。

イタリアンとフレンチ 食のマナー

ベースとなるソースの違い

イタリアン

イタリアンと聞くとオリーブオイルが浮かぶ人が多いのではないでしょうか。

イタリアはオリーブオイルの一大産地であり、炒めるのをはじめ、蒸したり焼いたり、サラダのドレッシングや料理の仕上げにかけたり等、どんな料理にも使うのが特徴です。

またバルサミコ酢も使用されることが多く、シンプルなソースで素材を活かすことが多いです。

フレンチ

フレンチは新鮮な食材が入手しにくい環境であることや酪農大国であることもあり、ソースが決め手となる料理が多く生まれました。

バターやチーズ、生クリームなどの乳製品や、ブイヨンやフォン(フランス料理における出汁)でつくったソースで食材にアレンジを加える必要があったのです。

イタリアンとフレンチ ソースの違い

調理法の違い

イタリアン

イタリアは地中海に面した温暖な気候で、地方色豊かな野菜や魚などを取り入れることが多く、その素材の持ち味を活かすためのシンプルな調理が基本となっています。

例えば、温暖な気候のイタリアでは魚が傷みやすいので、魚介を丸ごと使ったり、食材の臭みを消し風味を増すために、ハーブやにんにくなどもよく使われています。

また、イタリア料理といえばトマトが欠かせないイメージですが、実はトマトが使われるようになったのは18世紀頃からなのです。もともと観賞用植物だったトマトをナポリ人が食用に改良し料理で使うようになり、現在のスタイルに至ったと言われています。

フレンチ

フレンチは高度な調理法と洗練された味で、西洋料理の代表として世界中に広まっています。
フランスは大西洋と地中海に面し、温暖な気候に恵まれているため、農産物、畜産物、海産物などの素材が豊富ですが、中世時代は物流が悪かったため、食材が新鮮なまま宮廷まで届けられず、古くなってしまうことが多くありました。

古くなった素材を美味しく食べるために調理技法や調味料にこだわる必要があったため、フランス料理は調理技法や調味料に凝るという特徴が生まれたのです。

こうした事から『ソースが命』といわれるほど手間をかけソースをつくったり、同じ食材でもムニエルやポワレ、ソテーやコンフィなど、さまざまな調理方法でバリエーションが増え、今につながっているのでしょう。

イタリアンとフレンチ 調理法の違い

主食や食材の違い

イタリアン

イタリアンでは主にパスタやピザが食べられていて、まさしくイタリアンの代名詞といった感じです。
フォカッチャなどのパンが出されることもありますが、イタリアンに合うようにオリーブオイルが効いています。

また、食材本来の味を重視する傾向があり、郷土料理や地方色の強い料理を現在まで守り続けていることが特徴です。

フレンチ

フレンチで料理に添えられるものといえばパンがメインで、バケットやカンパーニュなどといったハード系のシンプルなパン類が一般的です。

使われる食材はとても幅広く、白身魚などの魚介類、鴨や鳩、子羊などが有名です。このほか日本では一般的ではありませんが、ウサギやカエルのほか、秋の味覚としてジビエ(シカなどの野生動物など)もよく食べられています。

豪華な食材が使われることも多く、フォアグラ、エスカルゴやトリュフなども代表的な食材です。

イタリアンとフレンチ 主食の違い

 

イタリアンとフレンチの違いが分かったところで、次回はイタリアンとフレンチのフルコースの流れと役割を紹介いたしましょう。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 所属の精鋭の管理栄養士と健康管理士からなるグループのユニット。
それぞれ得意の分野や興味のある分野を活かし、詳しく知りたい食や健康の情報、話題のスーパーフード、旬のスイーツ…など、様々なコラムを掲載いたします。

この記事を
シェア
Twitter
Facebook
LINE
hatenaブックマーク
URLをコピー

URLをコピーしました

食や健康について学ぶ

関連記事

おすすめ記事