世界のクリスマスの食事情

世界のクリスマスの食事情

みなさんは、クリスマス料理というと何を思い浮かべますか?
日本では、チキンやローストビーフ、ケーキなどが定番ですよね。
世界では、クリスマスにどんな食事をするのでしょうか?

ここでご紹介したいことは次の通りです。
・フィンランドのクリスマス料理
・アメリカのクリスマス料理

フィンランドのクリスマス料理

クリスマスの本場、フィンランドではクリスマスはJoulu (ヨウル、またはJoulua)といいます。11月の下旬ごろになると、フィンランド人はPikkujoulu (ピックヨウル)と呼ばれるパーティーを開催します。そんなフィンランドでは、どんなクリスマス料理があるのでしょうか?

ヨウルキンック

メインディッシュとなる「ヨウルキンック」は、豚肉の大きな塊を軽く味付けした後、オーブンで数時間、低温でじっくり調理します。この時、豚肉にマスタードとパン粉を混ぜた自家製ソースを表面に塗るのが、フィンランド流です。少し甘めのマスタードがアクセントとなり子どもから大人まで楽しめる料理です。

リーシプーロ

日本人の感覚にはない、「甘いお粥」です。リーシは「お米」、プーロは「お粥」という意味です。つくり方は、鍋に米と牛乳、少量の塩、好みで砂糖をいれ、じっくりと1時間ほど煮ます。牛乳はすぐに沸騰してしまうので、焦げないよう注意が必要です。仕上げにシナモンや甘いシロップ、ドライフルーツをトッピングするのもお勧めです。

アメリカのクリスマス料理

クリスマスは、アメリカ人のほとんどが祝う楽しい祝日ですが、その起源はキリスト教であり、さまざまな信仰を持つ人たちがさまざまな形で祝うため、公の場ではホリデー・シーズンとも呼ばれています。そんなアメリカでは、どんなクリスマス料理があるのでしょうか?

ローストターキー

メインディッシュとなる「ローストターキー」は、クリスマスなど、アメリカのホリデーシーズンによく食べられる代表的な伝統料理です。日本ではチキンを食べることが多いですが、アメリカではターキー(七面鳥)を使います。チキンとターキーの違いは、意外と知られていませんが、味や食感、カロリーなどが少し違います。味はターキーの方が鶏肉に比べて少し癖があります。食感はターキーの方が硬いですが噛めば噛むほど味が出て美味しいです。カロリーは鶏もも肉は100グラム当たり184キロカロリーに対しして、七面鳥は、100グラムあたり106キロカロリーとやや低めです。味付けはバターや塩コショウ、ハーブを使い、自分でクランベリーソースやグレイビーソースを添えて頂きます。

ジンジャーブレッド

アメリカのクリスマスの定番スイーツとして欠かせないのがジンジャーブレッドです。ジンジャーブレッドは、生姜やシナモン、ナツメグ、クローブなどの香辛料とはちみつや砂糖などの甘味料で味付けされたお菓子です。生姜などの香辛料は体を温める働きもあるので冬にはぴったりですね。クリスマスの日には、子供たちと一緒に、家の形をしたジンジャーブレッドハウスや人の形をしたジンジャーブレッドマンがよく作られています。

クリスマスの食事も国によってさまざまな特徴があります。日本のクリスマスでも、異文化の人々と交流の機会がある際には、覚えておくと良いポイントかもしれませんね!!

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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