人間は、食事で摂取した栄養素を運動や生活で熱エネルギーに変換し、使用しています。人は恒常性という機能によって体温が一定に保たれていますが、急激な環境変化などにより、発生した余分な熱を体外へ放散できないと、熱中症として症状が現れます。

熱中症が起こりやすい要因には大きく分けて高温や高湿度、風が弱い、日差しが強いなどの「環境要因」、睡眠不足や朝食の欠食、高齢者や乳幼児などの「身体要因」、激しい運動や炎天下での長期作業などの「行動要因」の3つがあります。これらの要因が重なることで、熱中症を引き起こします。
熱中症には大きく分けて、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病、4つのタイプがあります。
高温や直射日光によって血管が拡張し、血圧が下がることによって生じます。主な症状には、唇のしびれやめまい、立ちくらみなどがあり、熱中症の初期症状であることから、自分で熱失神と気づくことが難しく、失神するまで我慢してしまう人も多くいます。
汗で体外へ塩分を排泄されることで、体内のナトリウムが不足してしまいます。そこに塩分や電解質などを含まない飲料水を摂取すると、体内の塩分濃度が更に下がり、手足に熱けいれんが起こります。体温は、平熱くらいで、発汗と皮膚の蒼白、脈は除脈と頻脈が見られます。
体温調節機能がうまく働かなくなることで、体内に熱がこもり体温が上昇します。皮膚は青白くなり、めまいや頭痛、吐き気、倦怠感が伴うことも多く、体内の水分や塩分不足が起こり血液量も不足します。また、熱射病の前段階ともいわれ、この段階での対処が重要となります。
汗をかいておらず、皮膚は赤く熱っぽく、体温は39℃を超えることが多いです。主な症状が意識障害で、めまいや吐き気、頭痛のほか、錯乱、昏睡、全身けいれんなどを伴うことがあります。水分や塩分の不足から体温調節機能に異常をきたしているため、放置することで多臓器不全となり、死に至ることもあります。そのため、極めて緊急に対処し、救急車を手配する必要があります。

汗で失われるカリウム、疲労回復に働くビタミンB1やクエン酸を積極的に取りましょう。ビタミンB1は糖質を分解してエネルギーに変えるため、疲労回復力が優れます。暑い時こそ食べ合わせに気をつけ、バランスのよい食事を心がけましょう。
| 栄養素 | 作用 | 主な食材 |
|---|---|---|
| カリウム | 老廃物の排せつを促す | すいか、バナナ、トマト、きゅうり、アボカド、わかめ、海苔 など |
| ビタミンB1 | 糖質代謝に働く | 豚肉、うなぎ、大豆、玄米ごはん |
| ビタミンC | シミのもとであるメラニン生成を抑える | キウイ、いちご、アセロラ、芽キャベツ、レモン など |
| マグネシウム | 体温や血圧の調整 | しらす干し、あさり、納豆、桜えび、干しのり など |
| クエン酸 | 疲労回復、食欲増進 | キウイ、レモン、梨、酢 など |
熱中症を予防する上で意識的に水分補給することが大切です。のどが渇いたと感じる前に、こまめな水分補給を心がけましょう。水分だけではなく、塩分も一緒に補給することも大切です。
室内でも熱中症を発症することがあります。室内にいる際には、エアコンを上手く利用したり、風通しをよくしたりしましょう。
通気性や吸汗速乾性の優れたものを選び、軽い服装にしましょう。帽子や日傘など、日除けの工夫をしましょう。
体調が優れないときの外出や、無理な運動は避けましょう。
また、少しでも気分が優れないと感じたときには、涼しいところで休息をとりましょう。
熱中症が疑われる症状があった場合は、エアコンが効いた部屋や風通しの良い場所に移動しましょう。次に衣服を緩め、首や脇、足の付け根など太い血管が通っている部分を重点的に冷やし、体の熱を早急に逃がしましょう。そして、汗で失われた水分や塩分を補給するために経口補水液やスポーツドリンクで補うようにしましょう。
意識がぼんやりしていたり、水分が自力で飲むことができなかったりする場合は、早急に救急車を呼んでください。

スイカで水分補給と、老廃物を排せつしましょう♪
レモンを加えることで、さっぱりとした味わいと、シミ予防も期待できます。
スイカの旬は、6~8月です。90%以上が水分なので、喉の渇きを潤してくれます。カリウムの利尿作用によって老廃物の排出を促す作用があります。スイカには、シトルリンというアミノ酸が含まれていて、血行促進作用があるため、冷え症改善、疲労軽減、むくみ防止などの効果が期待できます。すいかを叩いた時のポンポンという音は、シャキッとしたみずみずしい果肉の証拠です。
| 材料(4人分) | 分量 |
|---|---|
| スイカ | 300グラム |
| レモン汁 | 大さじ1 |
| はちみつ | 大さじ1(お好みで調節) |
| ミント | 1枚(あれば添える) |

鯛・アスパラ・パプリカ・レモン使った簡単レシピです!
今回は付け合わせにアスパラ・パプリカを使っていますが、ズッキーニやトマトなどの夏野菜を使ってみるとバリエーションの変化も楽しめます。ぜひ試してみてください♪
鯛・アスパラ・パプリカ・レモンを使ったレシピです。鯛は、疲労回復に有効なビタミンB1が豊富な魚です。あっさりとした味わいは、夏バテで食欲が落ちているときに特にオススメです。アスパラやパプリカは、ビタミン類や機能性成分を含み、紫外線でダメージを受けた肌を助ける働きがあります。レモンはビタミンCを豊富に含み、免疫力向上、クエン酸の酸味は疲労回復が期待できます。
| 材料(2人分) | 分量 |
|---|---|
| 鯛(切り身) | 140g |
| アスパラ | 4本 |
| パプリカ(黄色) | 1個 |
| レモン汁 | 10g |
| 薄力粉 | 適量 |
| オリーブオイル | 12g |
| バター | 20g |
| 塩 | 0.4g |
| 胡椒 | 0.2g |
エネルギー(1人分):約140kcal