身近だけど奥深いお茶の世界を知ろう⑤ ~烏龍茶の効果と美味しい淹れ方~

身近だけど奥深いお茶の世界を知ろう⑤ ~烏龍茶の効果と美味しい淹れ方~

前回は、緑茶・紅茶に次いで国内消費量が高い半発酵茶である烏龍茶について、種類や特徴を紹介いたしました。

今回は、烏龍茶の効能や効果的な飲み方、そして美味しい淹れ方を紹介したいと思います。

烏龍茶の効果・効能

烏龍茶を飲んで期待できる効果

日本でもダイエットに効くと人気の烏龍茶ですが、どんな効果や効能があるのかご存じですか?
烏龍茶に含まれる栄養素が持つ効果・効能・働きや効果的な飲み方を簡単に紹介しておきましょう。

体内を健康に保つミネラル

烏龍茶に豊富に含まれるミネラルは、人間の身体を健康に維持するために必要な栄養素です。しかし、体内で作ることができないため、食べ物や飲み物から摂る必要があるのです。
烏龍茶には、ミネラルの中でもカリウムやマンガンが特に多く含まれています。

カリウムは、神経や筋肉を正常に動かすために働く栄養素で、不足すると神経異常を起こすことがあります。

マンガンは、骨の生成や神経を正常に保つ役割を果たし、体内活動にかかわる酵素を活性化させる働きを持つ栄養素です。

脂質の吸収を抑制するポリフェノール

「烏龍茶ポリフェノール」は、脂質の分解・吸収の役割を担っている消化酵素「膵リパーゼ」の働きを抑制する作用が認められています。そのため、ダイエットや生活習慣の改善に効果的と考えられています。

アンチエイジング効果

烏龍茶ポリフェノールには、「SOD酵素」という成分の働きをサポートし、過剰な活性酸素を減らす働きが認められているため、アンチエイジングに効果があると言われています。

また、ポリフェノールの一種であるタンニンが、烏龍茶にも多く含まれています。
タンニンには抗酸化作用があり、脂質の酸化を防止することで老化予防にも効果的です。

動脈硬化の予防

動脈硬化を予防する効果があるカテキンも烏龍茶に多く含まれています。カテキンは、動脈硬化の原因となる脂肪の吸収を抑えたり、血圧を下げたりする働きをしてくれます。

むくみ対策

体内に水分をため込むことがむくみの原因となります。烏龍茶にはカフェインが含まれているため、尿量を増やして体内の水分を排出させる作用があり、むくみ解消の効果があると考えられています。

虫歯対策

ラットを用いた実験で、烏龍茶を摂取した場合、虫歯の原因となるプラーク(細菌のかたまり)が減少したことが証明されており、虫歯の抑制に有効だとされています。

烏龍茶の効果効能

効果的な飲み方と注意点

食事中に飲む

効果的な飲み方は、食事中に飲むことです。胃腸に食べ物がある時に烏龍茶を飲むことにより、食事中の油の吸収を抑えることが可能になります。

空腹時は控える

ダイエットに効果があると考えて空腹時に大量に飲んでしまうと、烏龍茶に含まれているカフェインが消化器官を刺激して下痢や腹痛の原因になる事もあります。烏龍茶は、食事をし始めてから飲むようにしましょう。

飲み過ぎない

カフェインを摂りすぎると、刺激が強すぎて腹痛になったり、利尿作用から水分不足になったりすることもありますので、飲む量には注意しましょう

健康な成人の場合、悪影響のない1日のカフェイン摂取量は400mgと推奨されています。烏龍茶100mlに含まれるカフェインは約20mgなので、500mlのペットボトル4本(2L)程度でカフェインの摂りすぎとなります。妊娠している女性の場合は1日の摂取量が300mgまでとされているので、特に注意が必要です。

効果的な飲み方と注意点

このように正しい飲み方を心がけて、烏龍茶が持つ多くの効果をしっかり取り入れるようにしましょう!

烏龍茶の美味しい淹れ方

ここまで来たら、だんだん本場の烏龍茶を飲みたくなってきたのではないでしょうか。とはいえ、本格的なお茶の道具を用意してまで淹れるとなるとかなりハードルが上がってしまいますよね。

そこで今回は、ご家庭でもできるご自宅にある急須を利用した、お手軽だけど美味しい烏龍茶の淹れ方を紹介いたします。準備するのは、烏龍茶葉・熱湯・急須・湯呑だけです!

美味しい烏龍茶を淹れるときのポイント

美味しい烏龍茶を淹れるときのポイントは、烏龍茶の魅力である独特の香りを最大限に引き出すことにあります。十分な香りを楽しむためには、必ず沸かしたての熱湯*で淹れるようにしましょう。

*茶葉の種類によって淹れるときに適した温度が異なる場合もありますので、お茶に書いてある注意書きなどを参考に最適の温度で淹れましょう。

烏龍茶の美味しい淹れ方

  1. 急須・湯呑を温める
    烏龍茶は淹れる温度を高温にして味と香りを楽しむことが重要です。
    温度が高ければ高いほうがいい香りが出るため、まずは、熱湯を注ぎ事前に急須と湯呑を温めておきましょう
  2. 茶葉を急須に
    急須を温めるためのお湯を捨て、急須に適量の茶葉をいれます。
    茶葉の目安量は、150mlにつき茶葉6gぐらいですが、茶葉の種類で茶葉の量は違いますので、購入時にきちんと確認しておきましょう。
  3. 茶葉を蒸らす
    ②の急須にお湯を入れたら、45秒~1分間蒸らします。
    急須で淹れる場合は、最初は薄くだんだん濃く出てくるという事を覚えておきましょう
    また、蒸らす時間もお茶により異なりますので、あらかじめ確認しておく必要があります。
  4. お茶の濃さを均等にし、注ぎ切る
    最初の茶湯は薄いので 淹れる湯呑を往復しながら数回に分けてお茶の濃さが均等になるようにゆっくり注ぎましょう。
    この時に重要なことは、お茶を注ぎきることです。日本茶と違って何度も抽出できるので、急須にお湯が残っていると苦みが出てきてしまいます。
    二煎目以降も美味しく飲めるように必ず注ぎきるようにしましょう。
  5. 何回も味わおう
    烏龍茶は1回だけでなく、色が出なくなるくらいまで何回でも飲むことができます
    注意するのは、その都度熱湯を注いで淹れることと、急須のお茶を注ぎきることです。
    また、二煎目は、最初よりも短い時間で蒸らしましょう。三煎目はさらに蒸らし時間を短くすると、美味しい烏龍茶が入れられます。
    一度に抽出しきれないときは、水気を切った状態の急須のまま冷蔵庫で保管することも可能です。翌日中なら熱湯を注いでお茶を抽出することができますよ!

烏龍茶の美味しい淹れ方

烏龍茶もたくさんの種類がありますので、好みのお茶を見つけて独特の香りと味を堪能してみてください。

次回は、発酵茶の代名詞“紅茶”について紹介する予定です。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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