「テーブルマナー」とはどういうものでしょうか?決して結婚式の披露宴や高級レストランで食事をする時だけのものではありません。レストランでの気軽な食事からパーティなど、あなたは堂々とエレガントに振舞える自信はありますか?どんなシチュエーションでも正しいマナーでコミュニケーションができ、戸惑うことなくスマートに食事ができるよう、お店に入ったところから、食事を終えるまでのマナーを紹介します。
食事のシーンでは、いわゆるテーブルマナーだけが重要なのではありません。レストランでの食事の際も、ドアを一歩入ったその瞬間から、スタッフや連れの人に見られています。単にテーブルマナーだけを意識するのではなく、魅力的に映る立ち居振る舞いをしてみて下さい。
お店に入ったら、まずコートや大きなかばんは預けます。テーブルまで持って行くのは小さなバッグだけにします。バッグは、自分の椅子の背と背中の間に置きます。椅子の背にかけるのは止めましょう。
女性は壁側のソファ席や、もし景色や夜景の美しい場所でしたら、良く見える側の席に座るのが基本となります。椅子の前に進んだらテーブルの近くに立ち、スタッフが押した椅子が脚に触れたらゆっくり掛けて下さい。
食事のスピードは、同席の人が食べるペースに合わせるのがマナーです。会話を楽しみながらゆっくり食べるのが理想です。もし料理を残す場合は、お皿の隅にまとめて下さい。
また、料理やドリンクをこぼしてしまった場合やフォークやナイフを落としてしまった際には、慌てず速やかにお店の人に委ねましょう。
オーダーが済んだら、あとはおいしい料理を待つばかりです。その際、話に夢中になってしまったり、緊張したりして、ナプキンを取るのを忘れないようにしましょう。
食前酒、もしくは前菜が運ばれる前までにナプキンは膝にかけておくようにしましょう。基本的にナプキンは、輪を手前にして2つ折りにし膝の上に置くと周知されています。もちろん、三角に折って使用したり、広げて置いてもOKです。
ナプキンが用意されているのに、自分のハンカチやティッシュを使用するのはマナー違反です。「こんなナプキンは使えません!」との意に取られないように注意して下さい。例え使用しなくても、テーブルの上に置かないように気を付けましょう。
ドレッシングやソースがかかった料理を食べた後は、軽く口元を押さえます。口元のスマートな拭き方としては、2つ折りにしたナプキンの内側部分を上手に使うことです。戻した際に汚れた部分も隠れ、上品に映ります。
また、ぜひ実践してもらいたいことがあります。ワインを飲む前に、必ず口元を押さえるということです。これは、料理を食べた際に口元についてしまった油分を拭うためです。ワインに油分が入り、味や香りが落ちてしまうのを防いでくれます。
軽くたたんで、椅子の上かテーブルの上に置きます。使用した部分は上手に中に折り込んで、周りの人から見えないようにしておくのも気を付けておきたいマナーです。
きれいにたたんでテーブルの上に置いてはいけません。 これは、「おいしくなかった」というサインとして受け取られてしまいますので注意しましょう。ただし、あまりにもクシャクシャに置いておくのは、やはりお行儀が良いとはいえません。角と角を故意にずらすなど、下品になり過ぎない程度に置いてみて下さい。 ナプキンを雑な状態にして帰ることは、料理がおいしかったため、またこのナプキンをたたみに来ますという意味が込められています。
マナーというと、ついつい「決まりごと」や「してはいけないこと」に気を取られがちです。しかし、マナーは相手を敬う心遣いであるという本質を忘れないようにして、食事の席でも、周囲への思いやりの気持ちを持つようにしましょう。