活用しよう!食のマナー③ 食事中のマナーを見直そう!<ワインの知識>

活用しよう!食のマナー③ 食事中のマナーを見直そう!<ワインの知識>

前回は、お食事中に出てくるちょっとしたマナー違反や、起こりうるトラブルの対処法を取り上げてみました。

今回はお食事中のアルコールのマナーの中で、特にハードルが高そうなワインのことを取り上げてみましょう。

ワインを学ぼう!

高級レストランでお食事するときのマナーで、苦手だなと感じるもので、ワインを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

ソムリエとか、テイスティングとか、フルボディとかなんだか小難しい用語が多いし、ワインリストでフランス語や英語、時にはカタカナを見ただけで、緊張してきちゃう人もいそうですよね。
ワインをオーダーするときに困らないような知識を先に身につけておけば安心です。

ワインのマナーと言えば、大きく分けて、「オーダーの仕方」と、「飲み方」、という2点になりますが、今回はオーダーの前にワインのことを少し勉強しておきましょう。

食事中のワインのマナー

ワインの分類① 醸造法、原材料の違い

ワインの分類は、醸造法や原材料の違い、品種による違い、味の表現の違いなどからの分類があります。
最初は原材料や醸造法の違いからアプローチします。

「スティルワイン」、「スパークリングワイン」、「フォーティファイドワイン」、「フレーバードワイン」の4つに分類されます。

スティルワイン

スティルワインは発泡性のないワインのことで、非発泡性ワインとも呼ばれています。

市場に最も多く出回っているワインで、更に赤ワイン、白ワイン、ロゼワインなど製法や色によって分類されています。

アルコール度数が9度~15度くらいが一般的です。

それぞれの醸造方法
  • 赤ワイン・・・黒ブドウの果汁に皮や種も一緒に漬け込んで発酵させるため、味に複雑さや厚み、奥深さが出ます。
  • 白ワイン・・・基本的にブドウの皮や種を果汁に漬け込まず、果汁のみを搾ってアルコールを発酵させるため、口あたりが滑らかになります。
  • ロゼワイン・・・赤ワインのようにつくる方法や白ワインと同じようにつくる方法などがあります。
    • 赤ワインのような製法・・・果汁に果皮や種子を漬け込み、軽く色づいたところで果汁を別のタンクに移して発酵させます。
    • 白ワインのような製法・・・黒ブドウを破砕後、すぐに搾汁して果汁だけで発酵させます。
      この他、黒ブドウと白ブドウを混醸する方法や赤ワインと白ワインを混ぜる製法もあります。

スティルワイン

スパークリングワイン

炭酸ガスによって発泡するワインのことで、発泡性ワインと呼ばれています。

簡単に言うとスパークリングワインは、赤ワインや白ワインに糖や酵母などを加えて、2次発酵をさせるという製法になります。この時に発生した二酸化炭素(炭酸ガス)によって発泡がおきるというわけです。

国により呼び名が異なりますが、代表的なものにフランス・シャンパーニュ地方のシャンパン(*)が挙げられます。
この他、シャンパーニュ地方以外のフランスでは、ヴァン・ムスー、クレマンなど、イタリアではスプマンテ、スペインではエスプモーソ、カヴァ、ドイツではゼクトなどと呼ばれています。
*日本では「シャンパン」の名で浸透していますが、正式には「シャンパーニュ」と言うので覚えておきましょう。

スパークリングワイン

フォーティファイドワイン

ワイン自体の保存性を高めるために、ブランデーなどの40度以上のアルコール添加をして造られたワインのことを言います。

スペインのシェリー、イタリアのマルサラ、ポルトガルのポートワインやマディラなどが有名です。

フォーティファイドワイン

フレーバードワイン

スティルワインにハーブや果実、スパイス、甘味料などを加えて作られたワインのことで、個性的な香りと味わいが特徴です。

スペインやポルトガルでよく飲まれているサングリアを飲んだことがある人も多いのではないでしょうか?
このほか、イタリアなどでよく飲まれるヴェルモットや、フランスのボルドー産アペリティフワインのリレなども有名です。

フレーバードワイン

ワインの分類② 品種による違い

ブドウの品種によって、ワインの味や香り、色味が異なってきます。
赤ワインと白ワインに使われる代表的な品種を紹介しておきましょう。

赤ワインの品種

赤ワインは、ブドウの果汁に果皮や種子を漬け込んで造られるのが特徴です。

ブドウの果皮にはアントシアニンという色素成分が含まれており、この成分が果汁に溶け込むことで、液体が赤くなります。皮と種にはタンニンが多く含まれており、このタンニンにより赤ワイン独特の渋味が生まれます。

  • カベルネ・ソーヴィニヨン
    ボルドー地方原産ですが、世界中で栽培されている最も有名な赤ワイン用のブドウ品種。
    色味が濃く、渋みもしっかりとした赤ワインです。
  • ピノ・ノワール
    ブルゴーニュ地方をはじめ、世界中で造られているブドウ品種。繊細な酸味と渋みをもちます。
  • メルロー
    赤ワイン用ブドウのなかでは早熟な品種。果実味も強く、熟成するとトリュフのような香りをもちます。
  • シラー
    地中海沿岸地域で多く栽培されている品種。色は濃い紫、果実の香りに加えスパイス感もあるバランスの良い赤ワインができます。
  • カベルネ・フラン
    天候不順に強い品種。カシスやブルーベリーのような果実感をもちます。

赤ワインの品種

白ワインの品種

白ワインは、フレッシュさとフルーティーさが特徴の、透明感があるのが特徴です。

基本的にブドウの果皮や種子を果汁に漬け込まず、果汁のみを搾ってアルコール発酵を行うため、赤ワインのような渋味や深みのないワインになります。

  • シャルドネ
    世界で最も有名なフランスブルゴーニュ地方を代表する白ワイン用ブドウ品種。世界中のワイン産地で生産されています。土地や気候、醸造方法によって影響を受けやすいのが特徴で、同じシャルドネでも産地によって味わいが異なります。
  • ソーヴィニヨン・ブラン
    フランスボルドー地方やロワール地方で多く栽培されている品種。
    ハーブや柑橘、トロピカルフルーツのような香りをもちます。
  • リースリング
    ドイツで好まれている品種。きれいな酸味をもつのが特長です。
  • 甲州
    淡い色と穏やかな味に加え独特の苦みをもつ、日本固有の品種です。
  • ピノ・グリ種
    ピノ・ノワール種の変異種。ほんのり桃やハチミツのような香りをもちます。

白ワインの品種

ワインの分類③ 味の分類による違い

ワインは種類によって味の表現にも違いがあります。

赤ワイン

赤ワインには、タンニンの強さ、濃厚さ、アルコール度数といった飲み応えを指標にした「ボディ」という表現があります。

重みが強く、コクがある赤ワインは「フルボディ」、中程度のものは「ミディアムボディ」、軽い口あたりでフレッシュな味わいは「ライトボディ」の3段階に分けられています。

正確な指標が存在しているわけではありませんので、実際に飲んでみて表現に慣れていく必要があるかもしれません。

赤ワインの味の分類による違い

白ワイン、ロゼワイン

白ワインとロゼワインは「辛口」「甘口」など、ワイン中の残糖分によって味わいが分類されています。
そのまま、甘く感じるワインには甘口、スッキリしたドライなワインには辛口、というように表現します。

 

いかがでしたでしょうか?

ワインと言っても、これだけの分類法と種類があるのですね。

コースの料理も前菜、魚料理、肉料理の順番になっており、あっさりしたものから味付けの濃いものになっています。そのため、ワインを飲む順番は、白ワインから赤ワイン、軽めのワインから重めのワインを選ぶのは、理にかなっているというわけです。
実際にオーダーするときのヒントになるのではないでしょうか?

次回は、いよいよワインのオーダー時と飲むときのマナーをまとめて紹介いたします。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 所属の精鋭の管理栄養士と健康管理士からなるグループのユニット。
それぞれ得意の分野や興味のある分野を活かし、詳しく知りたい食や健康の情報、話題のスーパーフード、旬のスイーツ…など、様々なコラムを掲載いたします。

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