ストレス性胃腸炎を軽減!おすすめのレシピをご紹介

ストレス性胃腸炎を軽減!おすすめのレシピをご紹介

ストレスがかかる日々が続き、胃が痛いと感じることありませんか?ストレスが多い現代社会では、体に様々な不調が出てしまう人も多いかと思います。ストレス性胃腸炎は、ストレスが原因で胃や小腸、大腸に炎症が起きています。

このような症状が緩和できる対策や健康レシピについてご紹介したいと思います。

 

ストレス性胃腸炎ってどういうもの?

不安や緊張、イライラといったストレスが原因で、検査をしても異常が見つからないのに胃や小腸、大腸などに違和感や炎症が現れるものをいいます。市販の薬を服用して一時的に症状が改善されますが、原因となるストレスを取り除かないと再発することもあります。

ストレス以外にも生活習慣の乱れや不規則な生活、刺激物の過剰摂取が原因で起こることもあります

ストレス性胃腸炎

健康管理士からのワンポイント
『心と体はつながっている!』

私たちの体は、体の働きを調節する「自律神経」、ホルモンの分泌を司る「内分泌」、外部から侵入する異物から体を守る「免疫」の3つの働きのバランスによって『健康』を維持しています。

そして、これらの作用によって体を環境に適応させて安定させるために、体の機能を一定に保つ働きを「ホメオスタシス」といいます。

 

なかでも、自律神経が胃や腸の働きと関係しています。自律神経は、緊張している時に有意に経つ交感神経と、リラックス時に有意に経つ副交感神経がバランスを保っています。しかし、ストレスがかかることでバランスを崩してしまい、胃痛が起こってしまいます。ストレス耐久は人それぞれですが、ストレス過多は体にも心にもいいものではありません。

このように、心と体はつながっているため、ストレスがかかることによって体に症状が現れることもあるのです。

どんな症状があるの?

症状は、人それぞれです。該当する症状が多いほどストレス性胃腸炎である可能性が高いかもしれません。その場合、病院で受診することも検討してみて下さい。

 

症状

便秘、腹痛、みぞおち痛、食後に胃に違和感がある、食欲不振、頭痛、吐き気、疲労感、めまい、不安感、不眠 など

 

 

症状

どうしたら予防・対策ができるの?

ストレス性胃腸炎の治療として、薬物療法と生活習慣の改善が重要となってきます。一番大切なことは、日頃から胃腸を労り、ストレスを溜めないようにすることです。ストレスを溜めないようにすることは、なかなか難しいと思いますが、体を休めたり、気分転換になることを取り入れるなど身体的にも心理的にも労わってあげましょう。

 

薬物療法では、消化管運動機能改善薬や胃酸分泌抑制薬などが使用されていることが多いです。しかし、どのような薬を飲んだらいいかわからない場合は、ドラッグストアなどで薬剤師の方に相談しましょう。そして飲み続けてもなかなかよくならない場合は、病院で受診してみましょう。

 

生活習慣の改善では以下のような対策が重要となってきます。

  • 遅い時間や寝る前に食事をしない
  • 朝食を抜かない
  • 脂っこいものは胃の中に長く留まるので食べすぎない
  • 香辛料や味の濃いもの、コーヒーなどは胃酸の分泌を促すため、空腹時の摂取やとりすぎに注意する
  • 野菜、果物を多くとる
  • 空腹時のアルコールは避けて飲みすぎ注意し、アルコール度の高いものは薄めて飲む
  • 禁煙する
  • しっかり睡眠をとり、規則的な生活をする
  • 適度の運動をし、ストレスの解消を図る

どうしたら健やかに乗り切れるの?

  • 胃腸を労わる栄養素をしっかり取りましょう
  • 暴飲暴食は控え、腹七分目で抑えましょう
  • 食物繊維の多い食品は避け、消化に良いものを選択しましょう
胃腸にやさしい栄養素
栄養素 多く含む食品
タンパク質 白身魚、赤見の肉、卵
ビタミンA にんじん、かぼちゃ、ほうれん草
ビタミンC キウイフルーツ、いちご、じゃがいも
ビタミンE かぼちゃ、キングサーモン

胃腸に野菜しい おすすめ食材

大根・かぶ

大根やかぶには、消化を助けるアミラーゼなどの消化酵素を多く含むため、胃腸を整えてくれる作用があります。お味噌汁の具材で使用したり、柔らかく煮て煮物にすることがおすすめです。

 

ヨーグルト

ヨーグルトは、腸内を整えてくれる整腸作用があります。腸内で善玉菌を増やしたり、便秘解消や免疫力を高めてくれます。

 

豆腐

低脂肪でタンパク質も摂ることができ、柔らかくて食べやすいです。消化も良く、煮奴にしたり、卵とじにして食べることがおすすめです。

 

かぼちゃ

かぼちゃは、食物繊維が少なく栄養価も豊富なので胃腸が弱っている時にビタミン類を摂ることができます。また、身体を温める作用もあり胃腸が弱っている時にぴったりです。

おすすめ健康レシピ

おすすめレシピ1
はんぺんとじゃがいものいももち

はんぺんとじゃがいものいももち

じゃがいもは、食物繊維が少なく消化に負担が少ない食材です。ビタミンCが多く含まれており、体内の粘膜を強化し、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などに有効と言われています。

はんぺんは、脂質が少ないため消化に負担が少なく、胃腸の調子が悪い時でもタンパク質を取ることができるためおすすめです。

チーズは、少量でもタンパク質やビタミン類、カルシウムが豊富で栄養価が高いです。しかし摂りすぎは、消化に時間がかかるため注意が必要です。

これらを合わせることで、ふわもちっとした食感となっており、甘めで食べやすい味付けとなっています。

管理栄養士・健康管理士からエコアドバイス

まずはストレスの原因を取り除くことが大切です。じゃがいものビタミンCは熱を加えても壊れにくい性質があり、焼く、煮るなどどんな調理方法でも大活躍する食材です。

また、体調不良時は炭水化物を多く摂りがちですが、このレシピはタンパク質も多く摂取することが出来るためぜひ、試していただきたいです。

材料(2人分) 分量
じゃがいも 150g
はんぺん 100g
チーズ 30g
片栗粉 15g
サラダ油 小さじ1
醤油 小さじ1
小さじ1
みりん 小さじ1
砂糖 小さじ1

エネルギー(1人分):約210kcal

作り方

  1. じゃがいもは、皮をむき茹でてはんぺんは袋等に入れて形が完全になくなるまで崩します
  2. 茹で上がったじゃがいもは水をきり潰して、はんぺんを加えて混ぜます。
  3. 片栗粉やチーズを加えて混ぜこみ、お好きな大きさに丸めて楕円状にします。
  4. フライパンに油を引き焼き目がついたら、調味料を加えて味が絡まったら完成。

おすすめレシピ2
生姜入り鶏団子スープ

生姜入り鶏団子スープ

生姜・鶏ひき肉・消化の良い野菜を使った簡単レシピです!今回はキャベツやニンジン、カブを使用していますが、季節に合わせて野菜を変えてみるのもおすすめです。ぜひ試してみてください♪

管理栄養士・健康管理士からアドバイス

今回は、生姜・鶏ひき肉・消化の良い野菜を使ったレシピです。野菜は、キャベツやニンジン、カブなどを使います。これらの野菜は消化が良いだけでなく、ビタミンCを多く含んでいるため、体内の粘膜強化に役立ちます。また、鶏団子は胸肉を使うことで脂肪を抑え、消化の負担を軽減します。そして生姜は、生の生姜に多く含まれるジンゲロールという成分がスープに加えることで加熱され、ショウガオールに変化します。ショウガオールには、体を温める効果や胃液の分泌を促進し、消化吸収を助ける効果があります。摂りすぎは胃腸を刺激してしまうので注意しましょう。

材料(2人分) 分量
鶏むねひき肉 200g
1g
しょうが 10g
キャベツ 100g
ニンジン 40g
カブ 80g
顆粒コンソメ 小さじ2
350㎖

エネルギー(1人分):約295kcal

作り方

  1. 鶏ささみひき肉・塩・胡椒を粘り気がでるまでよくこね、一口サイズに丸めます。
  2. キャベツ・ニンジン・カブをそれぞれ細切りにし、生姜はすりおろします。
  3. 鍋に分量の水を沸かして顆粒コンソメを溶かし、残り全ての材料を入れて中火で材料に火が通るまで加熱します。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
この記事を
シェア
Twitter
Facebook
LINE
hatenaブックマーク
URLをコピー

URLをコピーしました

食や健康について学ぶ

関連記事