大人のためのお酒のマナー④ ~ビール編~

大人のためのお酒のマナー④ ~ビール編~

「とりあえずビール!」という言葉が定着している程、一杯目のビールは働く人の日々の疲れを一気にとってくれるパワーを持っています。
ビールは日常的に飲む機会が多いので、しっかりマナーを知って、健康的に楽しく飲みましょう!

ビール

ビールとは

日本では、ビールの定義を酒税法にて次のように示しています。

  • 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの(アルコール分が20度未満のもの)。
  • 麦芽、ホップ、水、及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもの
    (アルコール分が20度未満のもの)。
    ただし、その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が麦芽の重量の十分の五をこえないものに限る。

また、アルコール度については、3~8%くらいが多くを占めています。

小麦

ビールの種類

ビールの種類は、原料や製造法などによっていくつかの種類にわけられます。

酵母の種類の違い

発酵中に酵母が液表面に浮かび上がる上面発酵酵母型と、発酵の終わりに酵母が沈殿する下面発酵酵母型にわけられます。

「生ビール」と「ビール」の違い

酵母などによる変質を防ぐために熱処理を加えたものを「ビール」、加えないものを「生ビール」と名称をわけています。

原料の違い

麦芽100%ビールと、麦芽50%以上を使用しその他副材料(米、コーンスターチ、ハーブやスパイス、フルーツなど)を使用したビールにわけられます。
(2018年4月の酒税法改正)

大人のためのビールマナー

  • 瓶ビールでグラスへ注ぐとき、ラベルが見えるようにラベルを上にして持つ
  • 注ぎ足すときは、グラスの中のビールが空になってからにする
    注いでもらうときは、グラスにある残りのビールを飲み干すようにする。
    注ぎ足すと味が落ちるといわれています。
  • 泡は、全体の3割程度になるように注ぐ
    きれいな泡をつくるには、高めの位置から注ぎいれて最初に泡を作り、
    徐々に角度を下げるのがポイントです。
  • ちょっとした気配りも忘れずに
    お酒を注ぐ前に「まだ、ビール飲まれますか?」の一言を添えると苦手な方も断りやすくなります。
  • 健康的にお酒を楽しむ

ビール好きにとって健康上気になるのが、ビール腹や高尿酸血症・痛風です。
ビール腹をつくるものは、ビールというより、から揚げなどビールと一緒に食べるカロリーの高いおかずです。
また、高尿酸血症・痛風が起こる原因は、ビールに多く含まれるプリン体といわれますが、実はプリン体よりアルコール(エタノール)量の方が影響が大きく、
プリン体もビールだけでなく、ビールと一緒に食べる魚介類や肉類などにも含まれます。
したがって、健康的にビールを飲むためには、飲む量は適量にし、おかずもカロリーの高い油ものや魚介類や肉類などに偏らないようにすることがポイントです。

ビールとおつまみ

 

お酒の席では、大人のためのビールマナーを実践しながら、飲みすぎ、食べすぎに注意して、賢く楽しくビールを楽しみましょう!

  • お酒は20歳になってから。
  • 飲酒運転は法律で禁止されています。
  • お酒は楽しく適量で。
  • 妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に影響する恐れがあります。
  • 飲んだあとはリサイクル。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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