みんな大好きなだし巻き卵。でも、すぐ焦げてしまったり、なかなかうまく巻けない、ふわふわな食感にならないなど、意外と作るのは難しいものです。けれど、だしの旨さがふわっと包まれただし巻きは何とも捨てがたいもの。
どうしたら、美味しいだし巻き卵になるのでしょう。
だし巻き卵と厚焼き卵の違いをご存じでしょうか。
だし巻き卵には、だしが入っているというのはもちろんですが、焼き方にも違いがあるのです。
だし巻き卵は、塩・薄口醤油・味醂で薄めに味つけしただし汁を、卵の量の1/2~同量加えて焼いたものです。白身を切る様にしっかりと混ぜ合わせ、たっぷりとだしを含ませた、きめが細かくふわふわした生地を作ります。主に関西を中心とした地域で好まれるようです。
一方、厚焼き卵は、だしをあまり入れず、砂糖や味醂を加えて甘くし、しっかりと焼き上げます。一般的にふっくらとして、かつ程よい弾力があるものが美味しいと言われますが、そのためには白身のコシを無くさないよう、あまり玉子を混ぜずに焼きます。こちらは、主に関東で好まれるようです。
西暦1300~1400年頃、鎌倉時代の日本では仏教の影響で動物の肉や卵を食べることは禁止されていたので、主に食文化として卵が取り入れられたのはそれ以降になり、その始まりは安土桃山時代であるとされています。
この頃、カステラなどの卵を使ったお菓子が日本に伝わり、その後の江戸時代後期には、卵を材料とした、さまざまな料理がうまれています。
だし巻き卵は、明治時代に既に京都で販売されていたとの記録が残っています。
材料 | 分量 |
卵 | 5個 |
だし | 120ml |
薄口醤油 | 大さじ1 |
みりん | 小さじ2 |
塩 | 小さじ1/4 |
※今回は、初心者の方でも巻きやすいよう、だしの量は少なめです。
もっとふわふわなだし巻き卵を作りたい場合は、だしとその他の調味料をお好みで調節して下さい。