皆さん、キヌアって知っていますか?小さな粒の穀物ですが、実は今、世界が大注目している食材なのです!
女性に嬉しい効果もあるので、これから詳しくみていきましょう♪
NASAが「21世紀の主要食」として宇宙食に推奨しているのが、アンデス山脈一帯が原産地のキヌアです。
かつて栄えたインカ帝国では「穀物の母」と呼ばれ、神聖な作物とされていました。
高山の厳しい気候ややせた土壌でも成長し、沢山の実を付けるので、貴重な栄養源として食されてきました。
1993年にはNASAの週刊誌は「1つの食材が、人間にとって必要な全ての栄養素を提供することは不可能だが、キヌアは植物界、動物界において何よりそれに近いものである。」と述べています。
近年、欧米諸国でキヌアの栽培や食品としての評価に関する研究が進んでいます。
さらに2013年は国連が「国際キヌア年」であると制定しました。
国連事務総長も「世界キヌア年を機に食料・栄養安全保障、貧困撲滅、持続可能な農業の分野でキヌアが持つ潜在力についての理解が広がることを期待する」と述べています。
一見、普通の穀物のようですが、白米と比べると、日本人に不足しがちな鉄分は約5倍、カルシウムは約6倍、食物繊維は約10倍も含まれているのです。
また、タンパク質は約2倍も含まれているだけでなく、体内で作ることができない必須アミノ酸の全てがバランスよく含まれているのです。
必須アミノ酸9種類のバランスを表すアミノ酸スコアは豚肉やあじ、牛乳、卵で「100」と必須アミノ酸がバランスよく含まれていますが、キヌアのアミノ酸スコアは「85」と動物性たんぱく質の代わりにもなるといえます。
ちなみに精白米のアミノ酸スコアは「56」です。キヌアの栄養価の高さがわかります。
さらに、体内で女性ホルモンと似た働きをする「フィトエストロゲン(植物性エストロゲン)」も含んでいます。
忙しくてホルモンバランスが乱れがちな女性や更年期の症状でお悩みの方、骨粗しょう症予防、乳がんのリスクを減らすことなどにも効果が見込めおすすめです。
栄養素の話をしてきましたがキヌアは含まれる脂質も不飽和脂肪酸のリノレン酸やオレイン酸です。不飽和脂肪酸はコレステロールを抑え血中脂質のバランスを整えます。
キヌアを食べるメリットはまだあります。近年注目を集めている、食べた後に血糖値が上昇する度合いをあらわした「GI値」。
穀物の一種と言いながらキヌアはこのGI値が低いため、血糖値が急上昇せず肥満や糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞などのリスクも下がるのです。
キヌアはクセがあまりないので、ごはんに混ぜたり、茹でてサラダにトッピングしたりと色々な料理に活用できます。
今回は、スープに入れるだけの簡単レシピをご紹介します!
パスタの代わりに加えるとグルテンフリーのミネストローネになります。
材料 | 目安量(2人分) |
玉ねぎ | 1個 |
さつまいも | 1/2本 |
大根 | 100g |
ニンジン | 1/2本 |
パプリカ(黄) | 1個 |
キヌア | 5~10g |
トマト缶 | 1/2缶 |
水 | 200cc |
砂糖 | 小さじ1 |
塩 | 少々 |
オレガノ | 適量 |
ローリエ | 1枚 |
コショウ | 少々 |
オリーブオイル | 大さじ1 |