【身体を潤す食】スパイスの女王「カルダモン」を使って内側から温める!「スパイス香るキャロットラペ」レシピ

【身体を潤す食】スパイスの女王「カルダモン」を使って内側から温める!「スパイス香るキャロットラペ」レシピ

徐々に冬の気配が漂う季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。空気が乾燥し気温がぐんと下がり体の冷えを感じたり、体の不調も起きやすくなります。

今回は、体の内側から温めてくれる食をテーマに、意外と知られていないスパイスの女王「カルダモン」の魅力とカルダモンを使った「スパイス香るキャロットラペ」のレシピをご紹介いたします!

「カルダモン」のココに注目!

まずは、「カルダモン」とはどのようなスパイスなのかみていきましょう!

カルダモン

スパイスの女王「カルダモン」とは

カルダモンは、あまり馴染みがない方も多いかもしれませんが、カレーやチャイなどに使われるインドやインドネシア原産のショウガ科に属する多年草です。さやの内側には種子がはいっており、この種子が熟すことでほんのりと甘く爽やかな香りをまといます。

種類は、「グリーンカルダモン」と「ブラウンカルダモン(ブラックカルダモン)」の大きく2つに分けられます。グリーンカルダモンは、薄緑色をした1㎝程のさやに小さく黒い種子が入っており日本でもよく見かける品種です。爽やかで上品な香りとピリッとした辛みとほろ苦さが魅力で、その高貴な香りから「スパイスの女王」とも呼ばれています。その歴史は古く原産国のインドでは昔からとても貴重で高価な香辛料や健胃薬として愛され、インドの伝統医学のアーユルヴェーダでは最も安全な消化促進剤とされています。

スパイスの女王「カルダモン」

そして、その人気はインドにとどまらず、北欧ではカルダモンロールなどのパンやお菓子作りの香り付けとして、アラブ諸国ではコーヒーにカルダモンの香りをつけて飲む習慣があります。

一方、ブラウンカルダモンは、ネパールやインドの一部の地域のみで栽培されており、栽培の難しさから希少な品種として日本ではあまりお目にかかることはできないかもしれません。さやが2㎝以上あり見た目は茶色く、少し苦みの強い生姜のようなスパイシーさと燻したような香ばしい香りがあります。そのため、肉料理や魚料理の臭み消しやカレーなどの煮込み料理に使われます。

血の巡りをよくする「発汗作用」

カルダモンには、血行を促進し、胃腸から身体を温める作用があります。そのため、寒い季節や寒い地域では体を温めてくれる食材として重宝されています。さらに、糖質の代謝に必要不可欠なビタミンB1が豊富に含まれており、糖質がエネルギーに変換されやすくなり体の熱も作られ、冷えの予防につながります。

その他、発汗作用があり、汗が蒸発する時に気化熱を奪って体温調節を促すため風邪の引き始めにおすすめです。そして、暑い地域ではこの発汗作用を利用して、飲み物と一緒にカルダモンをとることで水分補給をしながら体温調整をして暑さを和らげています。

胃腸の働きを整える!「テルピニルアセテート」

カルダモンに含まれる「テルピニルアセテート」という成分には、消化器官へ働きかけて胆汁の分泌を促し、消化を助ける働きがあります。さらに、粘膜の炎症を抑えてくれたり、胃液の分泌過多や胃のむかつきを抑える効果もあります。その他、腸内に溜まったガスの排出を促すことで便秘などの改善にもつながります。

呼吸器系の不調を整える!爽やかなアロマ

カルダモンの持つ、他のスパイスにはあまりないレモングラスのような爽やかで独特な香り成分の「1.8-シネオール」や「α-テルピネオール」には、交感神経の興奮を鎮める効果があるといわれています。心を落ち着かせ、リラックス効果があることからアロマオイルや香水の原料としても使われています。また、抗炎症作用、鼻やのどなどの粘膜を穏やかにし咳や痰を鎮めてくれる他、高い抗菌作用などがあることから風邪やインフルエンザ、花粉症などといった呼吸器系の不調にも役立つといわれています。

さらに、脳の血流が良くなり、前頭葉が活性化されるので作業効率が上がりやすいといわれています。仕事や勉強といった集中力を高めたい時にコーヒーや紅茶などに入れるのもおすすめです♪

集中力を高めたい時にコーヒーや紅茶などにカルダモンを入れる

スパイス香るキャロットラペのレシピ

今回のレシピでは、カレーやチャイ以外の活用方法をご紹介します!カルダモンの爽やかな香りとさっぱりとした味わいで、体が温まるだけでなく、毎日の作り置きにもおすすめの1品となっています♪とても簡単で、あまりスパイスを使ったことのない方でも手軽に取り入れやすいので、ぜひ一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

材料(2~3人分)

  • 人参           150g(1本)
  • カルダモン(ホール) 3~4粒
  • 塩(塩もみ用)     ひとつまみ
  • 酢            20㏄
  • 塩麹           小さじ1/2(2.5g)
  • オリーブオイル    大さじ1(15ml)
  • 粗挽き胡椒      少々
  • クルミ         3~4粒
★お好みでレーズンなどを加えてもOK♪

つくり方

  1. 人参のヘタを取り、皮付きのまま細めの千切りにし、ボウルに入れる。
  2. 千切りにした人参に塩ひとつまみ加え、全体をよく和えて10分ほどおいておく。
  3. カルダモン(ホール)を包丁で粗めに刻み、小皿などにとっておく。
  4. 人参の水分をよく絞り、カルダモン、酢、塩麹、オリーブオイル、粗挽き胡椒を加えて全体がなじむように混ぜ合わせる。
  5. クルミを粗めに砕くか、包丁でざっくりと切り、5に混ぜ合わせて完成。

食材の組み合わせで賢く温活♪

薬膳の考え方に食材の持つ体を温めたり、冷やしたりする性質ごとに分類した「五性(ごせい)」というものがあります。五性には、熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つがあり、今回レシピに使用した「人参・クルミ・酢」はこの中の温性に分類されます。温性の食材は、血の巡りをよくして体を温め、冷え性の改善に役立つと考えられています。

さらに、人参にはβ-カロテン、クルミにはビタミンEやα-リノレン酸などの抗酸化作用の強い成分も含まれているため動脈硬化の予防やお肌を内側から美しくしてくれる組み合わせなのです。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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