暑い夏、食欲がなくなることはありませんか?そんなときにぴったりなのが、ネバネバ食材の代表【オクラ】です。
実はこのネバネバには、体にとても嬉しい効果があるのをご存知でしょうか。
今では夏を代表する野菜として広く親しまれているオクラですが、日本の食卓にのぼるようになったのは昭和30年代以降で、原産地は、アフリカ大陸のナイル川流域からエチオピア周辺にかけての東北アフリカといわれています。
旬は、6月から10月にかけての暑い時期で、主に鹿児島県、高知県、沖縄県などの温暖な地域で生産されていますが、国産以外にもフィリピンやタイなどからの輸入品も出回っています。
草丈は1~2メートルほどに成長し、やわらかい若い莢(さや)が食用になります。
抗酸化作用により、老化の原因となる活性酸素発生の抑制のほか、粘膜や皮膚を健康に保ったり、体全体の免疫力を高めることにもつながります。また、β-カロテンは脂溶性ビタミンであるため、油を使って調理をすることにより吸収率か高まります。
緑黄色野菜に多く含まれ、ビタミンB12とともに、新しい赤血球を正常につくり出すために必要であることから「造血のビタミン」とも言われています。
腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとして高血圧予防やむくみ対策に有効と考えられています。
有害な活性酸素から細胞を守る抗酸化ビタミンで、皮膚や血管の老化を防いだり、ストレスに対抗するといった特徴があります。加熱しすぎると減少するため、「さっと茹でる」「生で刻む」などの調理がおすすめです。
ネバネバの成分の正体は、水溶性食物繊維のペクチンという成分です。ペクチンには血糖値上昇を抑えたり、便通を促す作用があります。また、粘り成分が胃や腸の粘膜を保護し、食欲不振や胃もたれを和らげます。水溶性のため、茹で過ぎるとこれらの効果が望めなくなってしまうため注意が必要です。
ここでは、新鮮でおいしいオクラを見分けるポイントをご紹介します。
中でも、「産毛かしっかり生えていて中小サイズ」のものは、やわらかくて食べやすいのが特徴です。
これらの特徴が見られるものは、鮮度が落ちていたり、熟しすぎて味が落ちている可能性があります。
また、育ち過ぎると種が固くなり、食感も悪くなってしまいます。
鮮度の良いオクラは、茹でても色鮮やかで、ねばりや食感も抜群です。
ぜひ、選び方のポイントを押さえて、おいしいオクラを食卓に取り入れてみてくださいね!
―下ごしらえのコツ ―
オクラの表面には細かな産毛が生えています。これらを取らずに調理すると、口当たりが悪くなってしまうことも…。
そこでおすすめなのが「板ずり」です。
オクラに塩をまぶしてまな板の上で転がすことで、産毛が取れて口当たりがよくなるだけでなく、茹でたときに色鮮やかに仕上がるというメリットもあります。
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オクラやタマネギ、ヒジキは、腸内環境の改善、免疫力の向上、さらに、疲労回復にも効果的な食材です。
夏の暑さや季節の変わり目で体が疲れやすい時期にもぴったりで、鉄分・カルシウム・食物繊維などの栄養をしっかり補えるのもうれしいポイントです。
食欲がない日でも食べやすく、毎日の食卓に取り入れたい一品です。
材料(2人分)
【調味料】
【下準備】
【作り方】
旬の野菜は栄養価も高いだけでなく、価格も比較的安くなる傾向があるたえめ、カラダにも家計にも嬉しい食材です。
みなさんの「好きな野菜」は何ですか?
食Doでは、過去に夏野菜についての記事を掲載しております。
よろしければぜひご覧ください。
【夏バテ予防に最適!思わず作りたくなるズッキーニを使ったお助けレシピ】
https://www.shoku-do.jp/column/zucchini/
【夏風邪に負けない体を作るレシピ】
https://www.shoku-do.jp/column/natsukaze/