調理器具の豆知識! 鉄フライパンの魅力!

調理器具の豆知識! 鉄フライパンの魅力!

日々の料理で、必ずと言っていいほど使う調理器具、フライパン。
焼く、炒める、煮る…。いろいろな使い方がありますよね。

そんな何気なく使っているフライパンには色々な素材があって、それぞれ適した調理方法があるのはご存知でしょうか。食材だけでなく、それを調理するフライパンの事も知れば、もっと料理が楽しく、おいしくなるかもしれませんよ。

フライパンの素材の種類

フライパンの素材では、主に6種類の以下の金属が使われています。

  • アルミ
  • ステンレス
  • チタン
  • セラミック

今回は鉄のフライパンの使い方や、注意点をまとめてみました。

鉄製フライパンの特徴

火力が命と言われる中華料理で大きい鉄鍋が使われているように、鉄製フライパンは高温に強く、また熱伝導率がとても良いため、炒める・焼くといった調理方法での使用に適しています。

鉄製フライパンのメリット

耐久性が高いので、半永久的に使える!

鉄製フライパンは火に強く、またテフロンのようなコーティング剤も使っていないので、焦げや汚れはタワシでゴシゴシこすっても大丈夫なほど丈夫です。
しっかり手入れをすれば、一生モノとして使えます。

炒め物・焼き物がおいしく、手早くできる!

熱伝導率の高い鉄製フライパンは、高温かつ短時間で調理ができるので、野菜炒めはシャキッと、お肉はジューシーに仕上がります。
また、焼きムラができにくいので、見た目も綺麗に仕上がりますよ。

鉄分補給も?!

食材の成分表などで、「ひじきは鉄分が高い」と言われていましたが、実は調理をした鉄釜の鉄分が溶け出していたためだった…というお話を聞いた事はありませんか?

鉄製フライパンも同様で、調理することで料理に鉄分が溶け出します。
例えば、目玉焼きを鉄製フライパンで作ると、鉄分が約2mg多く摂取できます。
必要摂取量からするとわずかではありますが、不足気味の鉄分を少しでも多く摂取するために鉄製フライパンを使うのも有効です。

鉄製フライパンのデメリット

重い

他の素材のフライパンと比べるとやはり重さがあるため、大きさによって片手では扱いにくいことも。慣れるまでは使いづらさを感じることがあります。

錆びやすい

洗った後、すぐ乾かさずに放置したりすると、すぐに錆びてしまいます。
しかし、錆びたからといって使えなくなるわけではなく、やすりなどで錆びを落とせば問題なく使えます。

鉄製フライパンのお手入れ

鉄製フライパンはお手入れが大変…という話をよく聞きますが、覚えてしまえば意外と簡単です。
せっかくのフライパン、錆びたりせずに長くつかいたいものですね。

初めて使う時

買ったばかりの鉄製フライパンは、使う前には「油ならし」という作業が必要です。
油ならしでしっかり油をなじませることで、食材の焦げ付きを防ぎます。

油ならしの手順
  1. 洗剤で洗い、軽く水をふき取った後中火で2~3分空焚きし、水分を蒸発させる。
  2. 火を止めて、油を1/2~1カップ入れたら、弱火で5分程加熱する。
    この時、油をフライパン全体になじませる。
  3. 火を止め、余分な油をオイルポットへ戻す。
  4. キッチンペーパーでフライパンの内側に油をなじませるようにまんべんなく拭く。

料理前

2回目以降に使う前には、「油返し」という作業が必要です。

油返しの手順
  1. フライパンを中火でしっかり温める。
  2. 油を1/2~1カップ入れ、弱火で数分加熱する。
  3. 油がフライパンになじんだら、油をオイルポットに戻す。
  4. 調理に必要な油を入れて、調理を開始

※鉄製フライパンはコーティング加工等をしていないので、空焚きをしても大丈夫です。
ただし、換気扇を回すのを忘れないようにしましょう。

料理後

  1. キッチンペーパーなどで油や汚れをふき取る
  2. フライパンが熱いうちに、お湯で流しながらタワシなどでしっかりと磨く。
  3. 水気を切り、水滴をしっかりふき取ってからしまう。

洗剤で洗うと、なじんだ油膜も落としてしまうのでなるべく避けましょう。
ただし、においや汚れが気になる場合は洗剤で洗い、油をしっかり塗っておきましょう。

鉄製フライパンはお手入れが少し大変な部分もありますが、そのお手入れを「フライパンを育てる」と表現する人もいるようです。
毎日のお料理を、愛用の調理器具で作るのも、料理の楽しみの一つなのかもしれませんね。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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