「夏冷え」してない? 夏の冷えこそ大敵!!

「夏冷え」してない? 夏の冷えこそ大敵!!

「冷え」と聞くと冬に意識するものだと思っていませんか?夏には体が冷える要素がたくさん!暑い日には、クーラーをつけ、寝ているときもつけたままという日もありますよね。

外は暑いからと室内から出ないこともしばしば…。そしてクーラーの効いた涼しい部屋で冷たいものを飲んだり食べたり…。気温が高いと体も熱を逃そうと体内での熱産生を低下させます。…と冷える要素がたくさんの夏。

今回はそんな冷えが美容や健康に及ぼす影響、夏だからこその冷え対策をご紹介します。

夏冷え

冷えは万病の元!

冷えは万病の元とよく聞くかと思いますが具体的にどのような悪影響があるのでしょうか。

冷えの原因① 熱産生の低下

まず、冷えの起こる原因は熱産生の低下です。この熱を作りだすという働きは運動をしたときや気温が低い冬などに起こります。

運動不足や過度なダイエット、筋肉量が少ないということ、また気温の高い夏には熱が作られにくくなります。他にも女性の場合は体温を高めるプロゲステロンという女性ホルモンがありますが、ストレスなどによりホルモンバランスが乱れると熱が作り出せなくなります。

冷えの原因② 熱を運搬する力の低下

冷えの原因の二つ目は、熱を運搬する力の低下です。熱を全身に運搬しているのは血液ですがストレスにより血管が収縮してしまったり、生活習慣の悪化により高血圧や動脈硬化、糖尿病などになると血液の流れは悪くなります。

その結果、熱が運べず冷えに繋がるのです。こうしたことが積み重なり、体が慢性的に冷えてしまうと頭痛や肩こり、不眠、免疫力低下、便通異常、月経不順など、美容にも健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。

冷えの原因

日常の中で冷えを防ごう!

ビタミンB群が代謝促進に有効!

ビタミンB群は食べ物からのエネルギーの代謝を促進する働きをするため、不足しないよう取り入れてエネルギー代謝による熱を作り出しましょう。

ビタミンB₁は特に糖質代謝、ビタミンB₂は糖質、タンパク質、脂質代謝、ビタミンB₆はタンパク質代謝と役割が異なるためさまざまな食品を取り入れましょう。サプリメントで補っても有効です。

<多く含む食品>
  • ビタミンB₁…豚肉、うなぎ、玄米、大豆
  • ビタミンB₂…レバー、うなぎ、ぶり、納豆
  • ビタミンB₆…レバー、さんま、あじ、バナナ

ビタミンB群を多く含む食品

フィトケミカルで体内から温める

フィトケミカルとは植物が有害なものから身を守るために作り出された色素や香り、辛味成分のことを言います。

特に抗酸化作用が強いことで知られていますが、冷え予防にもぴったり!夏に食べやすい冷たいそうめんやそばに薬味として使うなどして体を温めましょう。

<多く含む食品>
  • カプサイシン…とうがらし
  • アントシアニン…赤ワイン
  • 硫化アリル…ネギ、ニラ、ニンニク、玉ねぎ
  • ジンゲロール…生姜

フィトケミカルを多く含む食品

エアコンはうまく活用して!

近年は猛暑日が多く、エアコンなしでは過ごすことはできません。なるべく温度は高く設定して扇風機の風で冷たい空気を循環させたり、寝るときはエアコンをつけた横の部屋で寝るなど長時間冷えきった部屋で過ごすことは控えましょう。

またエアコンの効いた室内にいるときは温かい飲み物を飲むことも心掛けましょう。

エアコンはうまく活用して!

足湯で冷えない体に!

毎日入浴することが冷え対策には最も良いですが、暑くてそんな気分にならないこともあるかと思います。そんなときは足だけでも温めてみましょう。アキレス腱がゆるんで、血の巡りも良くなります。

足湯で冷えない体に!

 

なんといってもストレッチが大事!

熱を作り出し、また血行を良くする一番の方法はストレッチでしょう。体を内側からじんわりと温め、リラックス効果もあります。

ストレスにより乱れた自律神経を整えてくれるため冷えの元から解消することができます。一日の終わりや朝起きた際にストレッチをする習慣をつけて冷え知らずの体を目指しましょう。

なんといってもストレッチが大事!

意外と冷える夏に冷え対策をしていないと、なんとなく調子が悪かったり、免疫力が下がり夏に熱を出しやすかったりします。

軽い不調を放っておかずに体を温めることから始めてみると、体の調子が良くなるでしょう。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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