「プロテインの正しい知識」もっていますか?

「プロテインの正しい知識」もっていますか?

最近はコンビニやスーパーなどで手軽に手にとる機会が増えたプロテイン。

多くの人が「健康のため」「ダイエットのため」と飲んでいるかと思いますが、プロテインを飲み過ぎてしまう生活を続けていると起こる健康被害を知っていますか?

健康のためにプロテインを飲んで、健康被害が起こるという悪循環を起こさないためにもプロテインについてしっかり知ることから始めましょう!

プロテイン

プロテインとは?

プロテインとは、「タンパク質」という意味を持ち、日本ではタンパク質を主として含むサプリメントのことを指す場合が多いです。

ではなぜタンパク質が必要とされているのでしょうか。タンパク質は3大栄養素としてエネルギー源にもなってくれますが、からだの構成成分になるという大きな働きも持ちます。筋肉や臓器、骨、血液だけでなくホルモンや酵素、抗体や免疫物質の原料にもなります。

この人体を構成する10万種類ものタンパク質を作っているのが、たった20種類のアミノ酸なのです。そしてその中の9種類を必須アミノ酸と呼び、体内では合成できず、食品からとる必要のあるアミノ酸のことを指します。プロテインは特にこの必須アミノ酸を手軽にとることができることから大きく注目されているのです。

タンパク質

プロテインの種類

ホエイプロテイン

ヨーグルトの上澄みや牛乳に含まれる液体の一種、ホエイ(乳清)から作られます。
吸収が早くトレーニング後の筋肉の修復に適しています。

カゼインプロテイン

ホエイプロテインと同じように牛乳を主成分としています。
カゼインとは牛乳を構成するタンパク質の80%を占めているものです。吸収速度が遅く、ダイエット中など満腹感を持続させたいときに適しています。

ソイプロテイン

大豆のタンパク質部分から作られ、大豆に含まれるイソフラボンも摂取できます。
イソフラボンは女性ホルモンと似た良い働きをするためおすすめです。ソイプロテインも満腹感に繋がりやすいため、ダイエット中に適しています。

プロテインの種類

プロテインのとりすぎは何がいけない?

そもそもタンパク質の1日当たりの必要量は普段運動をしていない人だと体重×1g程度です。例えば体重50㎏の人だと1日当たり50gのタンパク質が必要量となります。

特に運動習慣のない方が1日に頻繁にプロテインを飲むと腎臓に負担をかける可能性があるため激しいトレーニングをしているわけではない場合は間食代わりにプロテインを取り入れて食事だけではとり切れないものを補給する程度にしましょう。

また、これは慢性腎臓病(CKD)や糖尿病性腎症の方などがタンパク質量を制限されていることから腎機能が少しでも低下している場合は摂取を控えるようにしましょう。

プロテインとトレーニング

ビタミンB群を忘れずに

タンパク質のみをとるのではなく、タンパク質を体内で代謝する役割をもつビタミンB群をとることが必要です。

に、タンパク質の代謝に関してはビタミンB₆、B₂を摂取しましょう。B₆は毛髪やつめなどの体タンパク質をつくることを助けたり、免疫機能の維持や神経伝達物質の合成に必要なビタミンです。

また、B₂は成長促進、皮膚や毛髪、つめなどの細胞の再生に関わります。不足すると口内炎や肌荒れ、毛髪のパサつきなどに繋がるため、タンパク質のみではなく、ビタミンB群の摂取も意識するようにしましょう。

  • ビタミンB₆を含む食品…さんま、あじ、レバー、バナナなど
  • ビタミンB₂を含む食品…レバー、うなぎ、ぶり、納豆など

ビタミンB群を多く含む食品

 

不足しがちなタンパク質が手軽にとれるようになった現代。
自分のライフスタイルに合った効率の良い正しい取り入れ方で健康的なからだを作っていきましょう。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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