冷えのサポート役 ”亜鉛″

冷えのサポート役 ”亜鉛″

冷えと聞いて〝亜鉛″をいちばんに思い浮かべる方は少ないかと思います。

そんな「亜鉛と冷えの意外な関係」について一緒に学んでいきましょう♪

亜鉛とは私たちの体にとってどんな存在?

亜鉛は体内の構成成分の中では鉄に次いで多い必須微量元素で、骨格筋や骨、肝臓、脳など様々な細胞に広く存在しています。欠乏すると味覚などにも影響があることはよく知られていますが、200種類以上もの酵素の働きを支える欠かせないミネラルです。

また、細胞分裂や新陳代謝、ホルモン分泌、免疫機能などの働きにも関係しています。そのため、妊活サプリに配合しているものも多く、また子供の成長に関わることにも注目され研究が進められています。

※「亜鉛の働きと正しい取り方」については1月12日の記事をあわせて参考にしてみましょう♪

亜鉛と冷えのタイプ

冷えの種類にもいくつかタイプがあり、代表的なものには体内で熱をつくる力が弱い場合に起こるものと血の巡りが悪くて起こるものがあります。

そのため、体を冷やさないことや体を温めることももちろん大切ですが、単純に体を温めるだけでは根本的に改善されないこともあります。

今回は体内で熱を作れないために起こる冷えに着目してポイントをお話しします。

亜鉛と冷えのタイプ

体内で熱を作る力が弱い場合に起こる冷え

熱をつくる力が弱い要因もいくつか考えられますが、筋肉量が少ないことやそもそも熱を生み出すために必要な栄養素が不足してしまっている可能性があります。

特に、タンパク質は熱産生には重要な栄養素の1つです。
不規則な食生活や欠食、睡眠不足が続いていると自律神経などが乱れるだけでなく、体内でタンパク質は体の修復などに優先的に使われることになり、体温を保つために必要な量が十分に確保できない可能性があります。

体内で熱を作る力が弱い場合

亜鉛と冷えの意外な関係

熱を作り出す材料となるタンパク質をしっかりと取ることが大切ですが、ここでポイントとなるのが亜鉛です。

一見すると、ミネラルは関係なさそうに思われがちですが、亜鉛はタンパク質の合成や代謝機能を助ける役割があるため非常に大切となります。
さらに、血液そのものの合成や血流にも関係しているため、血管の丈夫さや弾力、貧血予防にも繋がってきます。

亜鉛と冷えの意外な関係

亜鉛は男性向け?

亜鉛というと男性ホルモンとも呼ばれる「テストステロン」の分泌に関与しているため男性向けの滋養強壮成分のイメージが強い方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながら、男女ともに生殖機能やホルモンバランスを正常に保つためにも必要です。女性の場合には、1か月の間でホルモンバランスの分泌量が変化するため、このサイクルの乱れが自律神経のバランスを崩すことに繋がり、体温調整ができずに冷え性の原因になるともいわれます。

効率よく亜鉛をとるポイント

玄米などの穀物や豆類などに含まれるフィチン酸は亜鉛の吸収を阻害してしまいます。また、さつまいもなどの食物繊維は体にいい働きもあるものの、亜鉛などのミネラルを吸着してしまい排出してしまうこともあるため、同時に摂取をしないようにしましょう。

亜鉛を含む食材を摂取する際には、動物性のタンパク質と一緒に取ることで吸収率を高めてくれるだけでなく、フィチン酸や食物繊維の影響を減らしてくれます。さらに、クエン酸やビタミンCも併せて摂取するとミネラルの吸収を高めます。

効率よく亜鉛をとるポイント

おまけの話 ~糖尿病と亜鉛の関係~

糖の代謝に必要な「インスリン」というホルモンが十分に働くためには亜鉛が必要なことから、最近では糖尿病治療にも亜鉛が使われることがあります。

また、糖尿病患者は、健常者に比べて体内の代謝反応に関わる亜鉛が少ない傾向にあるため、ALP値(アルカリフォスファターゼ)が低い値になるようです。
ALP値は一般的に、肝機能を調べるための酵素の数値ですが、この酵素は栄養素の運搬やエネルギー代謝にも関わっています。
つまり、代謝などのバランスが乱れてしまっている可能性を判断する材料のひとつでもあると考えられます。

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 所属の精鋭の管理栄養士と健康管理士からなるグループのユニット。
それぞれ得意の分野や興味のある分野を活かし、詳しく知りたい食や健康の情報、話題のスーパーフード、旬のスイーツ…など、様々なコラムを掲載いたします。

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