1日中立ちっぱなしの仕事や座りっぱなしの仕事をしている方、お酒を飲んだ次の日、よく足や顔がむくんでいると感じることはありませんか?
また太ったように感じても単に太ったのではなくこのむくみが原因でそう見えるのかもしれません。
今回はむくみについてメカニズムや改善方法を紹介していきます。
血液中の余分な水分が血管の外にしみ出し外側の組織に溜まった状態のことをいいます。長時間同じ姿勢をとったときや、塩分のとりすぎなどが原因となったり疾患が原因になることもあります。
一時的なむくみの判断方法は皮膚を指で軽く押した後、くぼみが残るということや靴下のゴムの跡が長時間残るなどです。
人間には恒常性という体の中の生理状態を一定に保つ仕組みがあり、この働きによって血管中の塩分濃度を一定に保っています。
塩分を過剰に摂取すると、まず体内の塩分濃度を薄めようと水分を必要とし、喉が渇きます。そして大量の水分をとることで余分な水分が血液中から外へしみ出しむくみに繋がるのです。
ただし、水分の摂取を控えればいいということではありません。老廃物や余分な塩分を排出してくれる水分を取ることは必要です。
控えなくてはならないのはそもそもの塩分の摂取量です。現在、日本人の食事摂取基準では食塩摂取量の目標として男性7.5g、女性6.5gと定まっていますが、近年の男女の平均は10.1gと目標量を上回っています。
塩分を摂取する機会が多い現代の食生活では塩分を排出してくれるカリウムをしっかりとることをおすすめします。カリウムはほうれん草やバナナ、キウイ、芋類やきのこ類に多く含まれています。
血中のアルコール濃度が高くなると血管が拡張し、血管から水分が漏れ出すため、お酒を飲んだ翌日はむくみやすいといわれています。
またお酒を飲むときには、塩分の多い食事が多くなることもむくみの原因です。
足は重力の影響を受けて血液中の水分がしみ出しやすく、同じ姿勢でいると足の血流が滞ります。
また血管に沿って張り巡らされているリンパは、筋肉がポンプのような役割をして流れているため、同じ姿勢でいて筋肉を使わないとリンパの流れも滞りやすく、むくみの原因になります。
飛行機で長時間同じ姿勢をとることによるエコノミークラス症候群もこれが原因で起こります。
更年期を迎えると女性はホルモンバランスの乱れが原因となったり、貧血、冷え、月経前後など自律神経の乱れも原因になります。
普段のお仕事上むくみやすい環境の方や、日ごろの食生活がむくみを招いてしまっている方、いると思いますがこのむくみを撃退すればきっと体がすっきりしてくるでしょう。
原因と改善法を知って、むくみ知らずのからだを作りましょう。