キラリと光る銀色のボディが存在感を際立たせるアルミ製のフライパン。
フレンチやイタリアンのレストランの厨房や、TVに出てくるおしゃれなキッチンで使われている、といったイメージが強いと思いますが、最近では一般家庭でもアルミ製のフライパンを使用している事が増えているとか。
今回は、アルミ製フライパンについてご紹介します。
アルミはステンレスや鉄よりも熱伝導率が高く、食材をムラなくスピーディーに加熱でき、水分を飛ばしやすいなどといった特徴があるので、パスタやリゾットといった、水分を多く含む料理の調理が向いています。
肉の調理のような、「焼く」調理法には向かないため、メインでは他の素材のフライパンを使用して、アルミ製フライパンはサブフライパンとして使う方も多いようです。
使用前の「油返し」などのひと手間は必要ですが、使った後は洗剤で洗い、水気を軽くふき取るだけでそのまましまえます。テフロンフライパンと違って、たわしでゴシゴシこすっても問題はありません。
ただし、メーカーによってはコーティングをしている場合があるので注意しましょう。
素材が銀色のため、調理しながらの食材の色がわかりやすいのもアルミ製フライパンの特徴の1つです。
焦がしやすいにんにくやソースなども、状態を見ながら火加減を調整して調理ができるので、気づかないうちに食材を焦がしてしまった…といった事も減らせます。
火力を調整する事で、ガス代の節約にもつながるのがうれしいポイントですね。
油が馴染んでいない状態で調理をしようとすると、食材がすぐにくっついてしまいます。
食材を焼く時は、しっかりと油返しをして、フライパンに油を馴染ませてからにしましょう。
アルミは酸やアルカリに弱いので、長時間煮込む料理を作ったり、作った料理をフライパンの中に入れたままにすると、金属が変色したり、変質してしまいます。
また、高温調理にも向かないので、強火にかける事は避けてください。
鉄製フライパンと同様に、アルミ製フライパンもお手入れにひと手間必要となります。
アルミ製フライパンは、初めて使う前にはまず、お米の研ぎ汁と、くず野菜を一緒に煮立たせます。
そうする事で、アルミの弱点である酸やアルカリからフライパンを守ってくれますし、黒ずみや変色も防げます。
2回目以降に使う前には、「油返し」が必要です。
食材がフライパンにくっついたりしないようにするために、このひと手間が重要です。
アルミ製フライパンは、鉄製フライパンと違って洗剤で洗ってもOKです。
ただし、酸やアルカリに弱いので、使用する洗剤には気を付けましょう。キッチンまわりのお手入れで重曹を使う方もいらっしゃいますが、重曹はアルカリ性なので、アルミフライパンに使うと化学反応で黒ずんでしまいます。
基本的には食器用の中性洗剤で洗うようにすれば大丈夫です。
焦げや黒ずみは以下のように対応すればきれいになりますよ。
水を入れて、軽く沸騰させましょう。その後、冷ましてからスポンジでこすって落とします。
水とレモンを一緒にいれて10分ほど煮立たせるときれいになります。レモンが無ければリンゴの皮でも大丈夫ですよ。
アルミ製フライパンは、できること・できないことがハッキリしていて、用途が限られてくるフライパンですが、得意分野である「水分を飛ばして旨味を凝縮する」料理にはもってこいのフライパンです。
おいしいパスタやリゾットが簡単に作れるので、一つ持っておくと料理上手?!と周りに一目置かれるかもしれません。