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シチュエーション別トラブル解決エコレシピ

痔 成人女性に多いトラブル

恥ずかしくてなかなか言えなかったんだけど、たまに大便をした時にトイレットペーパーに血がつくときがあるの…。
痔かもしれないので、詳細と予防法を教えて!!
痔ってどういうものをいうの?
痔とは、肛門部とその周辺部分の疾患の総称で、日本の成人の3人に1人が悩んでいると言われるくらいとても多い病気です。
男性に多いイメージがありますが、近年では特に女性に増えているといわれています。
主にイボ状のはれができる「痔核(イボ痔)」、肛門の皮膚が切れる「裂肛(切れ痔、裂け痔)」、肛門に膿のトンネルができる「痔ろう(穴痔)」の3種類が痔の9割をしめています。
     
 

健康管理士からのワンポイント★
『健康な状態の肛門の構造』


初期の胎児の肛門には穴は開いていなく、子宮内で成長するにつれて、口のほうから下がってきた腸と、おしりからくぼんできた皮膚がつながって、一本の通り道になり肛門ができるのです。この境界線を、「歯状線(しじょうせん)」と呼び、歯状線より上は粘膜部分(直腸粘膜)、下は皮膚部分(肛門上皮)といいます。
健康管理士からのワンポイント
肛門内部と出口付近には静脈叢(じょうみゃくそう)と呼ばれる毛細血管が集まった部分があり、肛門クッションと呼ばれ、肛門をすき間なくピッタリと閉じるための役割を担っています。歯状線より上の静脈叢周辺には知覚神経(痛みを感じる神経)は通っていませんが、歯状線より下の静脈叢には、知覚神経が通っています。
このように肛門は、血管や神経などの構造のほか、伸縮性などが異なる2つの組織が同居したデリケートな構造でできています。
−肛門の構造−
健康な状態の肛門の構造
 
     
どんな症状があるの?
痔核(イボ痔)」、「裂肛(切れ痔、裂け痔)」、「痔ろう(穴痔)」の3種類の主な症状をまとめてみました。

<痔核>
痔の中で発症頻度が一番高いのは痔核で、5割以上を占めています。
肛門と直腸の境界周辺の粘膜の静脈叢の血管がうっ血を起こし、それが膨らんでイボ状の塊になるのが痔核です。 歯状線より上(直腸)にできたものを内痔核といいます。
痛みを感じることは少ないのですが、排便時に大量の血が出ることもあります。程度により、痔核が肛門の外に飛び出ることがあります。
歯状線より下(肛門)にできたものを外痔核と呼びます。
ある日突然、しこりのような塊(血栓)ができて激しい痛みをともなうこともあります。
症状
<裂肛>
硬い便との摩擦により肛門の皮膚が傷つき、それが続くことで傷が深くなり強い痛みと出血を引き起こします。
出血はトイレットペーパーに付く程度で、それほど多くはありません。
便が硬いと、痛みも強くなり、排便のたびに激しく痛むため、排便を我慢し便秘となって再び肛門を傷つけるという悪循環に陥るのが特徴です。
<痔ろう>
主に下痢が原因となって直腸から肛門の周囲の粘膜に傷がつき、大腸菌などの細菌が侵入して、炎症が起こり、肛門のまわりに膿がたまっている状態を肛門周囲膿瘍(のうよう)といいます。
その膿が自然に皮膚を破って外に流れだし、外に流れ出るトンネルができてしまった状態を痔ろうといいます。
肛門周囲膿瘍の段階で、化膿によるズキズキした痛みと38〜39℃の高い発熱があります。
たまった膿が出ると痛みが治まりますが、膿が少しずつ出るため、お尻のべたつきや下着の汚れがあったりします。自然に治ることはなく、手術が必要です。
−痔の種類−
痔の種類
何が原因なのかしら?
痔は肛門及びその周辺の粘膜の静脈が炎症を起こすことで発生します。
たとえば、便秘などで便が硬くなると、排便の際、肛門に圧力がかかり、出口が切れてきれ痔になったり、肛門の静脈叢と呼ばれる血管の集まった部分がうっ血して、いぼ痔になったりします。
痔の主な原因としては、以下のものがあげられます。

  • 痔を引き起こす主な原因
    ・ 便秘や下痢などの排便異常
    ・ 長時間の同一姿勢
    ・ 食べすぎ飲みすぎ、刺激物のとりすぎ
    ・ 運動不足や冷え、ストレスによる血行不良や肛門部の不潔など
    ・ 妊娠や出産による肛門の圧迫
どうしたら予防できるの?解消法は?
痔の予防のためには何よりき側的な排便習慣を心がけることが大切です。
そのためにも、朝食を抜かないようにして、バランスのとれた健康的な食事を3食しっかりと食べる習慣をつけましょう。

食事

食物繊維は、腸で水分を吸収して便のカサを増したり、腸を刺激して便意を促進させる働きがあるため、食物繊維を多く含んだ食品を積極的に摂取しましょう。

乳酸菌は腸内の善玉菌のエサになり、悪玉菌を追い出して善玉菌を増やすという整腸作用があります。また、便の水分量を調整する作用もあります。
食物繊維には、乳酸菌などのエサになって増殖を助ける働きがあるため、一緒にとるといいでしょう!

ビタミンEは、体内の血行を良くして、痔の予防や改善に効果があるため、特に肛門部の血行不良(うっ血)による痔核に有効です。

−痔に効く 栄養素−
栄養素 作用 主な食材
食物繊維 <不溶性>
便秘の予防・解消
ごぼう、大根葉、かぶ葉、ホウレン草、大根、れんこん、とうもろこし、エリンギ、おから、きな粉
<水溶性>
便秘の予防
イモ類、にんじん、トマト、かぼちゃ、こんにゃく、りんご、いちご、いちじく、バナナ
乳酸菌 腸内環境を整える ヨーグルト、バター、チーズ、キムチ、ぬか漬け、味噌、しょうゆ
ビタミンE 体内の血行を良くして、痔の予防や改善に効果がある うなぎの蒲焼き、カツオ、サンマ、アジ、サバ、カボチャ、ごま、アーモンド、バター、ヒマワリ油

食事以外で日常にできる予防

○快適な排便のリズムをつくる
便秘は痔の一番の原因になるので、規則的な排便習慣を心がけましょう。トイレでの長居やいきみ過ぎなどは、痔を誘発・悪化させることにもつながるため、トイレは便意を感じてから行きましょう。特に朝食後の便意は逃さないように気を付けましょう!

○同じ姿勢を長く続けない
痔の予防には同じ姿勢を長時間続けないことが大事です。普段から同じ姿勢で過ごしがちな方は、少しでも休憩タイムを作って体や足の屈伸や、肩の上下などを心がけましょう。

○冷やさない
冷えは血行を悪くして肛門部のうっ血を促すので、特に気を付けましょう。女性は下半身を冷やすような服装と冷房による冷えにも注意が必要です。

○お風呂にゆっくりつかる
入浴の際は軽く石けんで洗い流し、おしりを清潔に保つようにしましょう。また、うっ血を改善するには、シャワーだけでなく、ぬるめのお湯にゆっくりつかるようにしましょう。

○水分をこまめに補給する
水分が少ないと便が硬くなり、便秘になりやすくなったり、便が肛門を傷つけやすくなったりします。朝起きてすぐや仕事の合間、スポーツのあとなど、こまめに水分補給をするようにしましょう。

     
 
管理栄養士・健康管理士からのエコアドバイス

★ 管理栄養士・健康管理士からエコアドバイス★


春ごぼうのは4〜5月です。
ゴボウやキノコなど、食物繊維が長いものは固まって肛門に引っかかってしまうことがあるので、細かく切って食べるように注意しましょう!
食物繊維には、乳酸菌などのエサになって増殖を助ける働きがあるため、腸内環境を整える乳酸菌と一緒にとると効果倍増です♪
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痔を解消するオススメエコレシピ
<春ごぼうサラダ>
ワンパターンになりがちなごぼうサラダですが、今回は少しアレンジしてチーズやごまとあわせてより食べやすくしてみました!
ごぼうの食物繊維、ヨーグルトやチーズの乳酸菌、ごまのビタミンEで、痔を予防しましょう♪
レシピイラスト
材料(3〜4人分) 分量
ごぼう 1本
きゅうり 1本
スライスチーズ 2枚
ソース
  白炒りごま 大さじ3
マヨネーズ 大さじ2
プレーンヨーグルト 大さじ3
砂糖 小さじ1/2
大さじ1弱
醤油 小さじ1
<作り方>
  1. ごぼうは千切りかささがきして水にさらし、熱湯で茹でてざるに揚げて冷ましておく。
  2. ボールにソースを混ぜ合わせ、1.を加えてよく混ぜ味をなじませる。
  3. きゅうり、スライスチーズもごぼうと同じぐらいに大きさにカットし、
    食べる直前に2.に加えて混ぜてできあがり♪
痔の予防には便秘対策が一番なのね!特に気を付けなきゃ!!
ごぼうサラダも、いろいろ工夫すると美味しそうね。
今度はお味噌も混ぜてみようかな♪
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