今さら聞けない! 調味料の基本 ~塩編~

今さら聞けない! 調味料の基本 ~塩編~

今回は、どの家庭でも比較的よく見かける調味料の1つである塩についてご紹介させていただきます。
塩の種類や役割などを知って料理をしてみると、食事のレパートリーが広がること間違いなしです!

塩

塩は生命に必要不可欠!!

体液のミネラル組成(ミネラルのうち約8割が塩)は海水とほとんど同じといわれ、私たちの体にとって塩は必要不可欠だということが分かります。
しかし、塩は体内でつくり出すことはできないため、食べ物として摂取しなくてはなりません。

塩の種類

塩は専門店があるほど種類が多く、料理によって使い分けをしている人が増えています。
塩は大きく分けて、下記3種類です。

  1. 海水塩
    海水などの塩水からつくられる塩のうち、乾燥した気候を利用して天日蒸発だけで結晶させた塩を天日塩と呼ぶ
  2. 岩塩
    地殻変動で海水が陸に閉じ込められ長い年月をかけて結晶になったもの
  3. 湖塩
    陸に閉じ込められた海水が岩石に変化する途中のもの。湖で採れたものを湖塩と呼ぶ

そして、これらの塩をアレンジしたものとして、藻塩・焼塩・フレーバー塩などがあります。

スーパーなどでは精製塩も多く、ミネラル分が取り除かれているため、上記のような自然塩がおすすめです。

塩の種類

料理と塩

塩は料理をつくる上で、味の決め手となる重要な役割を担っています。
塩は味をつけるだけではなく、「食材を柔らかくする」「たんぱく質を固める」「水分を出す」「変色を防ぐ」「細菌の繁殖を抑える」「冷やす」などがあります。

また、料理によって、最も美味しくいただける塩加減があります。

  • 味噌汁→約0.8%
  • 単品で食べるおかず→約1.0%
  • ご飯と一緒に食べるおかず→約1.5%

塩スイーツ

最近では、塩を使ったスイーツをよく見かけます。
スイーツといえば、“甘い食べ物”ですが、甘味を引き立てる役割として、塩を使っているようです。
スイカに塩をかけると甘味が増すことと似ていますね!

塩スイーツのレシピ

塩キャラメルや塩アイスクリーム、塩チョコレート、塩プリン、塩チーズケーキなどがあります。
今回は自宅で簡単にできる塩スイーツをご紹介致します♪

塩マフィン

材料
材料名 分量(5~6個分)
無塩バター 60g
砂糖 15g
塩(お好きなフレーバー塩でもOKです) ひとつまみ
2個
薄力粉 100g
ベーキングパウダー 4g
塩マフィン
作り方

【下準備】

  • バターは室温に戻しておく。
  • 薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、ふるっておく。
  • オーブンを180℃に予熱しておく。
  1. ボールにバターを入れ、泡立て器でよく混ぜる。砂糖を加え、さらに混ぜ、クリーム状にする。
  2. 塩を加え、溶き卵を数回に分けて加えて、その都度よく混ぜる。
  3. 牛乳を加えて、混ぜる。
  4. 予めふるっておいた、薄力粉とベーキングパウダーを加えて、さっくり混ぜる。
  5. マフィン型に生地を入れ、180℃のオーブンで30分焼く。

塩の摂り過ぎには注意をしながら、その調理特性に合わせて、塩を選んで楽しく調理をしましょう!

著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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