夏休みが終わってもまだまだ暑い9月。こんなときにピッタリなのが「薬膳料理」です。
夏の疲れを体の中から癒してみませんか?
中国の伝統医学(中医学)に基づいて調理された、病気の予防や回復、保健を目的とした料理のことです。漢方原料の宝庫である中国の四川省がその故郷であると言われています。
薬膳料理というと、生薬(植物,動物および鉱物の天産物をそのままか、一部あるいは動植物のエキス、分泌物などを簡単に加工し,薬用に供するもの)を使ったものだけではなく、日々の私たちが食べている穀物や野菜、肉、魚、乳製品などを材料にしたものも含まれます。
薬膳料理は目的によって大きく二つの考え方に分けられます。
「辛」(からい)「甘」(あまい)「酸」(すっぱい)「苦」(にがい)「鹹(かん)」(しょっぱい)
の五味に分類され、この五味は「辛」は肺、「甘」は脾臓、「酸」は肝臓、「苦」は心臓、「鹹」は腎臓というように人体の五臓に対応して、それぞれの臓器の機能を高める力をもちます。
したがって、ある臓器に支障をきたしたときには、体のバランスを保つために、五味のうちその臓器に対応した性質を持つ食物を補います。この際に大切なのは偏った食事ではなく五味を保ちながら味の強弱をつけることです。
五味のほかにも五性という分類があり、「寒」「熱」「涼」「温」「平」の五つで「寒」「涼」は体を冷やす性質、「熱」「温」は体を温める性質を指します。「平」は体に寒熱の影響を及ぼさないものとされています。体を冷やす食品は涼寒性食品、体を温める食品は熱温性食品と言います。
すべての食物は五味かつ五性のいずれかに分類されます。そして、薬膳料理は個々の体質や症状を考慮した上で五味と五性を組み合わせて食材や調理法を決めます。
例えば、体が冷える人は「温」「熱」の食品を、暑がりの人は「涼」「寒」の食品を摂取すると良いでしょう。
9月が旬の「ゴマ」を使った手軽に作って食べられる薬膳調味料をご紹介します!
材料 | 分量(1ホール分) |
ゴマ油 | 100ml |
白ゴマ | 小さじ2 |
大葉 | 15枚 |
キュウリ | 1/4本 |
プチトマト | 10個 |
おろしショウガ | 25g |
じゃこ | 大さじ2 |
塩 | 小さじ1弱 |
パンや豆腐にのせたり、そうめんやパスタと和えると相性抜群です!
お好みで醤油やレモン汁を加えてみても良いかもしれません。
ゴマにはセサミンという物質が豊富に含まれています。セサミンには、ストレスを軽減させる効果があると言われているので、夏の疲れがたまった身体には良いですね♪