カルシウム(Ca)

カルシウム(Ca)

カルシウムは体内に最も多く存在するミネラルで、成人の体重の約1~2%を占めてます。このうち、99%は骨や歯の硬い組織に存在しています。
残りの1%は、血液、筋肉、神経、酵素などに存在し、血液凝固や筋肉収縮、神経の興奮抑制などに働きます。

カルシウムを多く含む食品

乳製品、煮干し、干しえび、小松菜、ほうれん草、ひじき など

カルシウムを多く含む食品

摂りすぎると?

カルシウムは、摂りすぎても尿とともに排せつされるので、それほど心配する必要はありませんが、
過剰に摂りすぎるとカルシウム沈着による腎結石や動脈の石灰化、それによる高血圧などがみられます。
日本人のカルシウム摂取量は不足状態にあるので、むしろ欠乏症が心配です。

不足すると?

  • 骨折、骨粗しょう症
  • 肩こり、腰痛
  • 神経過敏(イライラする)

上手な取りかた

カルシウムの吸収を促進するもの

カルシウムの吸収率は低く、小魚で約30%、野菜で約20%です。
それに対し、牛乳・乳製品は約40%と吸収率が高いため、効率良くカルシウムを摂ることができます。
これらを毎日取る習慣をつけると良いでしょう。
また、カルシウムの吸収を促す働きがあるビタミンDを多く含む食材と同時に摂取すると、吸収率が高まります。
ビタミンDのページへ

カルシウムの吸収を抑制するもの

リン、食物繊維などは摂りすぎると腸管からのカルシウムの吸収を妨げるため、取りすぎに気をつけましょう。

リン(P)
生活習慣病を予防する 「食物繊維」

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著者アイコン著者紹介

特定非営利活動法人 日本成人病予防協会
全国各地で様々な対象者の方向けの講演会を行ったり、執筆活動を行うなど精力的に活躍する当協会の健康管理士、管理栄養士が担当しております。
それぞれ得意の分野を活かし、今知りたい「食や健康」をお届け!
毎月の食Doのテーマや、食Do執筆の裏側を公開する「裏食Do!」(アメブロ)Instagramなどもぜひお楽しみに!!
監修:日本成人病予防協会 会長 医学博士 片野 善夫          

       
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