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シチュエーション別トラブル解決エコレシピ

子どもの骨折 男の子に多いトラブル女の子に多いトラブル

長男の実が学校で転んで、骨折したの。
最近の子どもは骨折しやすいというけれど、これから予防するにはどうしたらよいのかしら?
子どもの骨折が増えているって本当?
本当です。子どもの骨折は20年前と比べると約1.5倍にもなっているという報告があります。
原因として、運動能力の低下と栄養バランスの悪さからくる骨量の低下が挙げられます。 骨がもろくなる骨粗しょう症は高齢者の病気とみられがちですが、実は10代後半までに骨量をどれだけ増やすことができるかによってリスクが大幅に違ってきます。
成長期の骨づくりは将来を左右する大切な期間なのです。
リンク詳しくは日本成人病予防協会のHPへ→
子どもの骨と大人の骨は違うの?
子どもの骨量は徐々に成人に向けて上昇するのではなく、成長期に急激に体積が増えます。この時期は骨の土台となる軟骨に、カルシウムなどのミネラルやタンパク質が沈着して硬い骨をつくる「石灰化」が追いつかず、一時的に骨密度が減ってしまうことから、子どもの骨折が増える傾向にあります。

子どもの骨はカルシウムの量が大人に比べて少ない反面、コラーゲンや水分が多く、粘り気のある柔らかい性質を持っています。この柔らかい骨の性質のため、特に幼児期から15歳くらいの成長期に多い骨折は、ぽきんと折れるのではなくぐにゃっと曲がったようになります。
子どもの骨は治癒能力が高く、いつのまにか治っているということが多いのも特徴です。

また、骨の両端にある軟骨部分を成長軟骨(骨端線)といい、ここが膨張することで、骨が大きくなり身長を高くします。この骨端腺の骨折など、場所によっては成長障害が起きる場合もあるため、痛みを訴えている場合には医療機関を受診することをおすすめします。
症状
     
 

健康管理士からのワンポイント★
 『コラーゲンと骨の関係』


タンパク質の一種であるコラーゲン。肌の弾力などを保つことで有名ですが、骨にも大きく関係していることをご存知ですか?

骨や軟骨の内部に太い繊維状になって存在するコラーゲンは骨に弾力性を持たせて衝撃から守っています。また骨の中のコラーゲンは骨の基礎=基質であり、骨が新陳代謝を促進するように働いているといわれています。軟骨では関節に掛かる圧力を軽減させる働きもあります。
骨にはカルシウムが必要ですが、基礎の土台となるコラーゲンもとても大切なのです。
健康管理士からのワンポイント
 
     
何が原因なのかしら?
栄養バランスの偏りなどといった食生活の乱れからの骨量の低下、運動能力の低下が主な原因に挙げられます。さらに一時的とはいえ骨が弱くなる成長期の骨は、次のような危険因子に影響されます。

  • 偏食・低栄養・摂食障害
    好き嫌いなどの偏食やダイエットからくる低栄養、摂食障害などは、骨を形成するカルシウムやそのカルシウム吸収を促すビタミンDが不足し、骨が弱くなります。
  • 日照不足
    日光を浴びることで、皮膚でビタミンDが生成され、腸でのカルシウム吸収を促します。日照不足になるとカルシウムがうまく吸収されなくなるため、骨が弱くなります。
  • 運動不足
    運動をすると骨が適度に圧迫され、その刺激によってカルシウムが骨に沈着します。
    運動不足になると、骨が弱くなると同時に筋力が低下します。そのため転倒を起こしやすくなり、骨折を起こします。
  • 疾患や薬
    骨形成不全症などの先天的疾患やそのほかの基礎疾患、またその治療で服用している薬などで、骨が弱くなる場合があります。
どうしたら予防できるの?解消法は?
改善しやすく、大人以上に大きな効果をもつ予防方法は、食生活を運動習慣の改善です。成長期にあたるこの時期にしっかりと予防して、骨を丈夫にしましょう。

食事

偏った食生活はカルシウムビタミンDといった骨をつくる栄養素の不足を招くだけでなく、筋肉やホルモンといった体の重要な部分に障害を招きかねません。バランスよく栄養素を取り、丈夫な骨格をつくりましょう。

子どものダイエットは低体重を招くとともに、骨の形成に作用する女性ホルモンの分泌や生成を乱します。 ダイエットは医師の診断でない限り行わないようにしましょう。

タンパク質は骨を支える筋肉や骨の土台となる軟骨(コラーゲン)の材料です。カルシウムだけでなくタンパク質も十分取って、骨の土台づくりをすることも大切です。

−骨を強くする 栄養素−
栄養素 作用 主な食材
カルシウム 骨、筋肉の形成 乳製品、煮干し、干しえび、小松菜
ビタミンD 歯、骨の形成 鮭、かつお、干ししいたけ、きくらげ
マグネシウム 骨、筋肉の形成 豆類、種実類、穀類、海藻類

カルシウムの摂取量は高学年になるほど不足しており、特に中学生や高校生の女性では、望ましい摂取量を大きく下回る結果がでています。より強い骨をつくるには、1日100g以上のカルシウムが必要です。チーズや牛乳といった乳製品だけでは必要量の摂取は難しいため、緑黄色野菜や煮干し、小魚といったさまざまな食材からカルシウムを取るとよいでしょう。

ビタミンDは腸からのカルシウム吸収を促したり、骨へカルシウムの沈着を促したりする働きがあります。食べ物として体内に取り入れるほか、日光を浴びると皮膚にあるプロビタミンDがビタミンDとなり取り込まれるものがあります。こちらも不足しないよう、しっかりと取りましょう。

マグネシウムは体に広く分布しているため摂取不足が骨に直接関係するわけではありませんが、不足するとカルシウムとのバランスが崩れ、骨に影響を及ぼします。

運動

運動をすると骨が適度に圧迫され、その刺激によってカルシウムが骨に沈着し、太く強くします。また、運動には筋力を強化する働きもあるため、骨を支えたり、転倒を予防する効果があります。
特に縄跳びといったような重力を利用して垂直方向に動く運動が、骨密度を高めるためにより効果的です。

適度な日光浴

皮膚でビタミンDを生成するには日光が欠かせません。日が照っている時間帯に1日30分程度は外に出るようにしましょう。

     
 
管理栄養士・健康管理士からのエコアドバイス

★ 管理栄養士・健康管理士からエコアドバイス★


桜えびのは春の4〜6月と秋の10月〜12月の年2回です。
カルシウムマグネシウム亜鉛など骨によいミネラルを多く含む桜えびは、乾物として通年で流通しているので、大変使いやすい食材です。
カルシウム吸収を促すビタミンDが含まれるかつお節と合わせてふりかけにすると、普段の食事に取り入れやすくなりますよ!
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子どもの骨折予防にオススメエコレシピ
<桜エビのお好み焼き>
桜えびには骨をつくるカルシウムとそれを助けるマグネシウムが多く含まれています。
筋肉をつくるタンパク質豊富な豚肉を入れて、カルシウム吸収を助けるビタミンDが含まれるかつお節をたっぷりふりかければ、子どもも喜ぶ骨太レシピの完成です♪
レシピイラスト
材料(2人分) 分量
豚ばら肉 80g
桜えび 大さじ2
キャベツ 大2枚
揚げ玉 大さじ3
長ねぎ 1/3本
小麦粉 1カップ
1カップ
2個
昆布茶(またはだしの素) 小さじ1
お好み焼きソース 適量
青のり 適量
削りかつお節 適量
<作り方>
  1. ボウルに小麦粉、昆布茶、水を入れ、泡だて器でなめらかになるまで混ぜて、20分くらいおいておきます
  2. 豚肉は一口大に、長ねぎは斜め薄切りに、キャベツはせん切りにします
  3. 桜えび、キャベツ、揚げ玉、長ねぎを1.に入れ、卵を割りほぐし、大きく、さっくり混ぜ合わせます
  4. 180度に熱したホットプレートにサラダ油をひき、豚肉の両面を焼きます
  5. 4.に重ねるようにして生地を流し、裏表を焼きます
  6. 仕上げにソースを塗ったら、青のり、かつお節をふりかけてでき上がりです

早速今日のお昼に作ってみよう!
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